オリックスはセイノーホールディングスのグループ6社が所有する物流センターなどの屋根18物件を賃借し、太陽光発電システム5.6MWを設置する。地上設置のメガソーラーと合わせて、屋根設置型のシステムで売電事業を進めていく。
大面積の屋根を借り受け、太陽光発電システムを設置、売電事業を伸ばす。オリックスは今後3年間で地上設置のメガソーラー(300MW)に加えて、このような屋根設置型で100MWを計画している。その第一段階が、法人向けの貨物輸送サービスなどを展開するセイノーグループとの協力だ。
オリックスは2013年7月、セイノーホールディングスのグループ6社が所有する営業所や物流センターなど18物件の屋根を賃借し、合計5.614MWの太陽光発電システムを設置すると発表した(図2)。
セイノーグループと協力する理由は、全国に物流拠点があることの他、太陽光発電システムを設置しやすい建物が多かったことだ。設置しやすいとは、屋根形状が平面であり、強固で太陽電池モジュールの重量に耐えるという意味(図3)。なお、太陽電池モジュールを設置することで、屋根へ直接当たる太陽光が遮られるため、施設内の空調費用が削減できる効果もあるという。
1府13県にわたるプロジェクトで、2013年7月から順次着工し、2013年12月末には全て完成させる予定だ。設計・調達・建築(EPC)や管理・運営(O&M)はプロジェクトごとに異なる。年間発電量559万3608kWhを見込み、固定価格買取制度(FIT)の買取価格42円/kWhで売電する。
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