日清紡は繊維や紙、化学品を製造する徳島事業所のスマートファクトリ化を終え、事業所内に出力1.75MWのメガソーラーを完成させた。メガソーラーの設置ビジネスも狙う。
日清紡ホールディングスは徳島事業所(徳島市)のスマートファクトリ化を終え、固定価格買取制度(FIT)を利用した同社初のメガソーラーの運転も開始した(図1)。
スマートファクトリの軸は発電、蓄電、節電だ。太陽電池と燃料電池で発電し、大容量キャパシタ(電気二重層キャパシタ)が蓄え、高電圧直流給電システムとEMS(エネルギーマネジメントシステム)が省エネを担う。今回のメガソーラーは工場へ電力を供給するのではなく、四国電力への全量売電のために建設した。
2013年7月に運転を開始したメガソーラーの出力は1.75MW(図2)。7840枚の太陽電池モジュールを徳島事業所内の3万4564m2の敷地に並べ、年間約216万kWhの発電量を予想する。投資額6億円に対し、年間の売電収入約9000万円を見込む。
メガソーラーの設計・調達・建設(EPC)を担当したのはグループ内で太陽電池製造設備の開発・製造・販売を進める日清紡メカトロニクスだ。同社は2012年から太陽光発電システムのEPCにも乗り出している。
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