アップルが中国で新たに取り組むのは、大きく分けると2つのことだ。
1つ目は、太陽光発電への投資だ。200MW相当の太陽光発電所を、北部や東部、南部に建設する。これらの太陽光発電所で生み出される電力は、26万5000世帯以上の電力をまかなうことができる。また、アップルのサプライチェーンで使用するエネルギーとして活用する。
2つ目は、製造パートナーが、製造工程で使う電力を再生可能エネルギーで賄えるように支援するイニシアチブを立ち上げたことだ。アップルは中国内のサプライヤーやパートナーが再生可能エネルギーをより多く使用できるように支援を進め、今後数年間で合計2GW(ギガワット)の再生可能エネルギーを導入できるようにする。
アップルでは、クリーンエネルギーの調達や最適な再生可能エネルギープロジェクトを構築するためのノウハウなどを公開し、エネルギーの監査や規制などに対応するガイダンスや外部パートナーとの関係構築など、サプライヤーへの実践的な支援を提供するとしている。
これらのプログラムの一環として、iPhoneなどを製造する大手EMS(電子機器製造受託サービス)のフォックスコン(Foxconn)は、河南省に2018年までに400MWのソーラーを建設する。フォックスコンはiPhoneの最終組み立てを行う鄭州工場で使う電力をこの新しい発電所で賄うとしている。
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