北陸電力グループは、建設申し入れを行ってきた福井県坂井市の臨海工業地帯「テクノポート福井」における風力発電所の工事を開始した。
北陸電力グループは、志賀原発(石川県志賀町)が運転停止を続ける中、電源の多様化に向けた取り組みを強化。LNG火力発電所や水力発電所の建設などを進める一方で、新たに福井県坂井市に、風力発電所「三国(みくに)風力発電所」の建設を開始した。
建設を開始したのは福井県最大の工業団地である「テクノポート福井」の北陸電力所有の未利用地で、2014年10月に建設申し入れを行い2016年11月16日に着工した(関連記事)。2016年1月頃から風車の基礎工事を開始し、同年8月頃に風車の組み立て工事を開始する計画だ。最終的には2017年1月に運転を開始する予定としている(図1)。
建設するのは2000kW(キロワット)の風車4基で発電所全体の出力量は8000kWとなる。年間の発電電力量は約1440万kWh(キロワット時)となる。これは一般家庭約4000世帯の年間使用電力量に相当する(図2)。
風力発電所の建設により、北陸電力では年間で二酸化炭素排出量を年間8800トン削減できるとしている。開発と運営は北陸電力グループの日本海発電が担当する。日本海発電では既に水力発電6カ所と風力発電1カ所を運営中。先行して運営中の風力発電所である福浦風力発電所(石川県志賀町)では、2400kWの風力発電設備9基を稼働させている。
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