「LED照明は単純な省エネだけで終わる時代ではなくなっている。ユーザーのニーズに応える新たな価値を提供しなければならない」と述べるのは、省エネ光源の展開を図るプライム・スターである。
プライム・スターでは、注目を集めているブルーライトカットの直管型LEDランプ「REACH」シリーズの他、防爆型やスマートフォンで調光できる高天井式LED照明などを紹介した。
REACHシリーズは、反射板に古河電工が開発した超微細な独立気泡構造を備えた「MCPET」を採用。MCPETは、気泡によってLED光が乱反射し、直進性が強いLED照明を柔らかな光に変換できるだけでなく、反射率も非常に高いという素材である。同素材を反射板に採用することで、照明ムラを抑えられる他、直進性が高いブルーライトについても低減することに成功したという。「採用実績も順調に述びている。医療用途や情報機器でシビアな環境などにも対応可能だ」と担当者は述べる(図6)。
また、高天井式では、スマートフォンで調光可能なシステムの他、電池交換不要で環境発電により、照明のオン/オフを行えるスイッチなどを紹介した。
ユニ金属が提案しているユニライティングシステムは、LED照明そのものではなく、ランプシェードで省エネを図るユニークなアプローチをとる。先述した古河電工の「MCPET」を成形したランプシェードを採用。直進性の高いLEDの光源をランプシェードで反射させることで、空間全体を明るく照せるという(図7)。
担当者によると「従来は作業に十分な明るさを保持するために日本のLED照明が必要な場合でも、1本でより広い範囲を照らせるため、本数を減らすという選択肢も取れる。結果として省電力化を実現可能だ」と述べている。埋め込み式の照明とは相性が悪いため、主に工場や倉庫を対象に、吊り下げ式照明の置き換え提案を進めているという。
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