日本アジア投資が、太陽光発電事業のデベロッパーのリニューアブル・ジャパンとの協業により建設を進めていた東北地域のメガソーラー発電所3カ所が完成した。
日本アジア投資は「インカムゲイン志向型投資」を新たな収益の柱の一つとするため、長期的に安定した収益が見込まれるメガソーラー発電事業への投資を積極的に手掛けている。2015年12月末時点では、企画中の案件も含めて、合計85.9MW(メガワット)のプロジェクトを推進中だ。プロジェクトの事業化を実現するとともに、ファンド組成も含めたさらなる事業規模拡大を進め、3年以内に100MW規模のメガソーラープロジェクトで売電を開始する計画。年間5億5千万円程度の利益を獲得することを目指している(図1)。
今回、完成した3カ所のメガソーラー発電所もこれらの計画の一環のものだ。気仙沼市本吉町太陽光発電所は、最大予想出力が約1.02MW。年間予想発電量約110万kWh(キロワット時、一般家庭約330世帯分相当の年間電力消費量)で総工費約3.6億円(うち約80%をプロジェクトファイナンスにより調達)となっている。
一関市藤沢町太陽光発電所は、同約2.27MW。約229万kWh(一般家庭約680世帯分相当の年間電力消費量)、総工費は約7.3億円(うち約85%をプロジェクトファイナンスにより調達)となっている。
3つの発電所の内で最大規模となる一関市金沢太陽光発電所は、同約10.8MW。約1147万kWh(一般家庭約3300世帯分相当の年間電力消費量)で総工費は約33億円(うち約85%をプロジェクトファイナンスにより調達)となっている。
いずれも売電価格36円/kWh(消費税含まず)で東北電力に売電する。一関市藤沢町太陽光発電所は2016年5月から売電を開始する予定だ(図2)。
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