「蓄電池連携家電」を強化するシャープ、ZEH提案を中心に蓄電・発電機器(2/2 ページ)

» 2016年04月05日 15時00分 公開
[三島一孝スマートジャパン]
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コンパクトタイプと大容量タイプの蓄電池システム

 新製品は、クラウドHEMSと組み合わせることで、電気の使用状況や天候に応じて最適なエネルギーマネジメントができるクラウド蓄電池システムで、コンパクトな4.2kWh(キロワット時)タイプ「JH-WB1621」と、大容量の8.4kWhタイプ「JH-WB1622」の2機種を2016年6月1日から順次発売する(図3)。

photo 図3 シャープのクラウド蓄電池システム新製品。左からリチウムイオン蓄電池「JH-WB1622」「同WB1621」、ハイブリッドパワーコンディショナ「JH-42GM2P」

 「JH-WB1621」は、従来機から体積比約34%の小型化を図り、業界最小クラスのコンパクトサイズを実現。横幅を50センチメートルに抑え、スペースが限られた住宅にも設置しやすくしたことが特徴だ。「JH-WB1622」は、横幅70センチメートルのコンパクトなボディながら8.4kWhと大容量化。従来機では、大容量化を図るためには蓄電池が2台必要だったが、同機を利用することで1台設置が可能となるという。加えて、従来機比約1.5倍の長寿命設計により、約1万2000回(従来機は約8000回)の充放電を繰り返しても初期の約70%の容量を維持できる。リチウムイオン蓄電池セルには、リン酸鉄リチウムイオンを採用し、動作温度は0〜40度としている。

 これらの機能向上により、設置のハードルを下げることで、住宅用蓄電池市場全体の活性化にも取り組んでいく方針である(図4)。

photo 図4 住宅用蓄電池の市場規模 出典:シャープ推計
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