気象庁では海洋気象観測船(凌風丸・啓風丸)を利用し、北西太平洋海域の洋上大気および表面海水中のCO2濃度の観測を1981年から継続している。2016年冬季の洋上大気中のCO2濃度の平均値(東経137度線に沿って北緯7度〜33度の間で平均した値)は、404.5ppmで前回の調査に引き続き過去最高を更新した。
一方、表面海水中のCO2濃度も、大気中と同程度の割合で増加し続けている結果となった。また、冬季のこの海域(東経137度線および東経165度線)では洋上大気中の濃度が表面海水中の濃度を上回っているため、海洋が大気からCO2を吸収して蓄積していることが示唆されている(図3)。
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