欧州最大の蓄電システム、三菱商事とEneco建設へ蓄電・発電機器(2/2 ページ)

» 2017年04月11日 09時00分 公開
[庄司智昭スマートジャパン]
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新たな事業経営モデルへの挑戦へ

 ノーザー洋上風力発電所はベルギー沖合約23kmの北海海域に2019年夏頃の運転を目指し建設中だ。発電容量は約37万kW、ベルギーの40万世帯を賄う規模である。

 総事業費は1500億円。三菱商事は子会社である英国Diamond Generating EuropeとEnecoで出資した新会社を通じて、ノーザー洋上風力発電事業会社へ50%出資して参画した。残りはベルギーのリエージュ州が100%出資のNethysが保有している。

 納入する風力発電機は、三菱重工業とデンマークVestas Wind Systemsの合弁会社であるMHI Vestas Offshore Windが製造した出力8.4MWタービン44基という。

導入した風力発電機のイメージ 出典:三菱商事

 三菱商事は発電事業において、再生可能エネルギーへの取り組みを強化する方針を掲げており、今後も洋上風力発電事業は欧州を中心に取り組む計画である。既に洋上風力の専門チームも組成しており、事業運営を主体的に取り組んでいくとした。

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