最近、「屋根一体型パネル」すなわち屋根自体が最初からソーラーパネルになっていて、1歩も歩くスペースがない、といった形のものも増えてきています。こういうタイプのパネルをメンテナンスする場合には、もはや高所作業車を使うか足場を組むしか方法はありません。
また最近では、できるだけ大きなパネルを取り付けたい、という発想なのでしょう、今流行の「片流れ屋根」(傾斜をとった屋根が1面しかない屋根)の上に、屋根の上部にはみ出す大きさのパネルを取りつけている家も見受けられます。この場合も同様にメンテナンス時に高所作業車や足場が必要になるだけでなく、屋根から飛び出した部分のパネルが強風にあおられてモジュールの飛散事故を起こす可能性もあり非常に危険です。
できるだけわが家の屋根に降り注ぐ太陽光を無駄にしたくない、最大限に発電量を増やしたい、という気持ち分からないではありませんが、これではメンテナンスが非常に困難になってしまいますし、メンテナンスコストも割高になってしまいます。
施工業者やO&M業者は、「モジュールの設置時には、後々のメンテナンスのことまで考えてパネルの設置方法を考える」「メンテナンス時にパネルの上に乗らない」、この2つに注意することによって、パネルの破損事故を減らすことができ、さらに効率的なO&M業務が行えるようになるはずです。
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