太陽光パネルの飛散が問題に、2019年に設計ガイドライン策定へ:太陽光(2/2 ページ)
こうした経済産業省の呼びかけは、主に既に稼働している太陽光発電設備に対してのものだ。では、これから新たに建設する発電設備はどういった点に注意すれば良いのか。NEDOが指針となる設計ガイドラインの策定を目指し、実証試験を開始した。
この実証試験は太陽光発電協会(JEPA)と奥地建産と共同で実施するものだ。奥地建産の大阪府松原市にある本社工場に世界最大規模の水平型動風圧試験装置を導入し、耐風圧性能の検証を行う。
実証試験で利用する水平型動風圧試験装置と加圧ファン 出典:NEDO
実証試験では、実際の太陽電池とその支持架台を対象に、台風などの強風にも耐えられる構造安全性能の検証を行う。風圧を生み出す装置と16×6×4メートルの大空間を利用して、実際の太陽光パネルや架台を利用する予定だ。太陽光パネルや架台を破壊できるまでの圧力加えることが可能で、実際の台風などの強風時を超える条件で試験を行えるという。
実証試験で得られた結果を基に、NEDOとJEPA、奥地建産は2019年2月末までに地上設置化型の太陽光発電所の設計ガイドラインを策定する計画だ。
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太陽光発電協会(JPEA)と日本電機工業会(JEMA)は2016年12月28日、「太陽光発電システム保守点検ガイドライン」を公開した。2017年4月から施行される改正FIT法などの動きに対応するもので、直流1500V(ボルト)以下の太陽光発電システムを対象とした技術資料となっている。
- 太陽光発電の安全対策を強化、設計施工の標準仕様を策定へ
経済産業省は太陽光発電所の安全対策の強化に向け、設計および施工の標準仕様を策定する方針だ。2017年3月21日に開催された第15回 電力安全小委員会では、その骨子が示された。
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太陽光モジュールや電気系統機器の保守点検にとって欠かせない、設備全体の配置図や電気系統の全体構造が明記された「図面」が存在しないという現状。その背景・原因とともに、法制度の必要性について考えます(この記事は「O&M Japan」からの転載記事です)。
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