ソーラーフロンティアがCIS系薄膜太陽電池のセル発電素子で、変換効率22.9%を達成。これまでの世界記録を塗り替えた。
ソーラーフロンティア(東京都港区台場)は2017年12月20日、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)との共同研究で、CIS系薄膜太陽電池のセル発電素子において、変換効率22.9%を達成したと発表した。
開発したセルの大きさは、約1cm2(平方センチメートル)。今回記録した22.9%の効率は、この結果は2017年11月に産業技術総合研究所(AIST)が確認を行った。
今回の記録は、独バーデン・ヴュルテンベルク州太陽エネルギー水素研究センター(ZSW)が、2016年2月に0.5cm2セルで達成した当時の世界記録22.6%を0.3ポイント上回る。CIS光吸収層の改良や、光吸収層表面処理の改善などにより達成されたという。
ソーラーフロンティアは、2017年2月に30cm(センチメートル)角のCIS化合物型の薄膜系太陽電池サブモジュールで変換効率19.2%を達成。さらに、7×5cmサイズのミニモジュールでは19.8%を達成している。今後はこうした研究成果を、実際の生産現場に適用し、量産を目指す方針だ。
変換効率で新記録19.2%、CIS太陽電池
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改正FITで転機となった太陽光発電、今後求められる視点は何かCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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