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» 2018年08月27日 07時00分 公開

「効果なし」を回避する、太陽光発電所の雑草対策の手順と工法基礎から学ぶ太陽光発電所の雑草対策(5)(4/4 ページ)

[増田幹弘 野原ホールディングス株式会社,スマートジャパン]
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化学的防除〜農薬編〜

 化学的防除とは、除草剤などの化学薬剤を使用する方法です。経済性、人口減少による作業員減、作業負担軽減などの点から、今後農薬を使用した雑草対策は増えざるを得ないと思っています。

 よくこうした除草剤の安全性について、間違った認識をされている場合があります。その代表例が「農薬で無い除草剤(無登録農薬)よりも農薬(登録農薬)の除草剤の方が危ない、危険」といった認識です。

 詳しくは次回以降に詳しくご説明しますが、結論は農薬(登録農薬:農薬取締法)の方が安全です。理由は国の審査(防除効果と安全性)を経ており、散布(量・回数)など使用にあたっての基準も明確に定められているためです。

 ただし、間違った使用のため、土砂が流出したり、隣接する樹木を枯らしたりなどのトラブルが発生している事例も聞きます。この点についても次回以降に詳しくご説明します。

発電所における土砂流出の例

 今年は災害が多く、過酷な暑い日が続いており、発電事業者の方や雑草対策の方にとって過酷な状態かと思われますが、事故と安全管理はくれぐれもご注意をお願いいたします。

 次回は、化学的防除について、太陽光関連事業者が知っておきたい農薬に関する基礎知識について解説します。

著者プロフィール

増田幹弘(マスダ ミキヒロ)
野原ホールディングス株式会社 経営企画部 再生エネルギープロジェクト室長
太陽光発電アドバイザー、緑の安全管理士、「東京都農薬指導管理士」

大阪出身、近畿大学卒業。1999年、私費にて参加したエコに関する研究会にて、電気を庭に取り付けた太陽光発電と自動車の大型バッテリーから、給湯は太陽熱を利用するなどの、今でいうゼロエネルギー住宅(奈良県)を視察し感銘を受ける。自宅をオール電化にし屋根には発電システムを取り付け、自宅エネルギー消費データを2年間記録、上記研究会にて発表。その後も省エネ、省資源についての研究を深め、建材の開発、リサイクルシステム、工場のエネルギー消費削減に大きく貢献。

2009年、野原産業(現 野原ホールディングス)に入社。2013年、事業開発部において八ヶ岳研修所の遊休地活用事業として太陽光発電プロジェクトを主幹。現在は、太陽光発電に関わる新事業として、第三者の視点からの太陽光発電設備の保守・点検(O&M)サービス「SUNSUN GUARD 20」を展開。豊富な知識と多様な事例、経験から、太陽光発電事業者向けセミナーにて講師も務める。≫


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