過積載率250%に対応の太陽光パワコン、ソーラーエッジがMLPEにも対応の新製品太陽光

ソーラーエッジが住宅用および産業用太陽光発電に対応する出力5.5kWの単相パワーコンディショナーの新製品を発表。日本市場向けの専用設計モデルだ。

» 2021年09月07日 07時00分 公開
[スマートジャパン]

 ソーラーエッジテクノロジージャパン(以下、ソーラーエッジ)は2021年9月6日、住宅用および産業用太陽光発電に対応する出力5.5kWの単相パワーコンディショナー(SE5500H AC-S)を販売すると発表した。日本市場向けの専用設計モデルだ。

新製品の外観 出典:ソーラーエッジ

 新製品は出力5.5kWの単相パワーコンディショナーで、外形寸法450x370x174mm、重量は12.3kg、最大変換効率99.2%。自立運転機能も搭載し、自立時の出力は1.5kVA。最大過積載率250%に対応する。JET認証も取得した。定格出力の変更により、2台のパワーコンディショナで9.9kWのシステムにも対応できる。

 大きな特徴の一つが、MLPE(Module Level Power Electronics)技術に対応しており、1ストリング当たり最大で25台のパワーオプティマイザーの接続を可能にする点だ。

 MLPEとは、太陽光パネル1枚もしくは2枚ごとに出力の最適化を行うパワーオプティマイザーなどの製品および技術のこと。一般に、影などの影響で出力が低下している太陽光パネルがあった場合、パワーコンディショナー側で出力の低いパネルに合わせてMPPT(最大電力点)制御が行われる。その際、高出力が可能な太陽光パネルの発電能力も抑えられてしまい、発電ロスが生まれてしまう。だが、MLPEであるパワーオプティマイザーなどを導入すれば、パネル1枚ごとにMPPT制御が行えるため、こうした発電ロスを軽減できる。

 ソーラエッジでは、複数のパワーオプティマイザ―に対応することで、複雑で小規模な屋根、障害物、パネルの種類の違いなど、太陽光発電システムの設計上の制約を克服でき、住宅用では複雑な屋根面でも1ストリングで接続が可能になる他、産業用案件ではBoS(Balance of System)コストの削減に寄与するとしている。

 この他、必要に応じてDC電圧を安全なレベルまで下げる機能を内臓している他、25年間無料のモジュールレベルのモニタリング機能も提供。標準で10年保証が付帯し、最大で20年まで延長可能としている。

新製品のスペック表 出典:ソーラーエッジ

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