FIT価格10.5円の太陽光発電をFIPに移行、ENEOSが自社の発電所で太陽光

ENEOSは2023年2月、同社が運営する「八代メガソーラー発電所」(熊本県八代市)において、同年2月1日よりFIT制度からFIP制度への切り替えが完了したと発表した。

» 2023年02月28日 07時00分 公開
[スマートジャパン]

 ENEOSは2023年2月、同社が運営する「八代メガソーラー発電所」(熊本県八代市)において、同年2月1日よりFIT制度からFIP制度への切り替えが完了したと発表した。

 八代メガソーラー発電所2021年12月に発電を開始。出力0.9MWのメガソーラーで、これまではFIT制度における入札制度を通じて10.50円/kWhで売電を行っていた。今回FIP制度に移行することで、今後は卸電力市場の価格で売電を行うことになる。

 ENEOSは、再生可能エネルギーの発電量予測技術を持つ東芝エネルギーシステムズ(東芝ESS)と共同で、FIP制度への対応に向けた実証に取り組んできた。FIP制度において再エネ発電事業者は、正確な発電量予測に基づく計画値同時同量の責務が課されるが、八代メガソーラーについては、東芝ESSの子会社である東芝ネクストクラフトベルケが受給管理を行う。

 また、ジャパン・リニューアブル・エナジーの子会社であるJREトレーディングが、再エネアグリゲーターとして同発電所の電力に加え、FIP制度における非化石環境価値を電力市場などに販売する計画だ。

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