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» 2023年06月22日 07時00分 公開

太陽光を追尾してイネ栽培と発電を両立、出光興産がソーラーシェアリング実証太陽光

出光興産が千葉県木更津市の水田において、営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)の実証を開始したと発表。追尾式の架台を利用し、営農と発電の両立を追求した事業モデル構築を目指すという。

[スマートジャパン]

 出光興産は2023年6月21日、千葉県木更津市の水田において、営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)の実証を開始したと発表した。追尾式の架台を利用し、営農と発電の両立を追求した事業モデル構築を目指すという。

 発電所の名称は「出光木更津営農型太陽光発電所」。合計45kW分の両面受光タイプの太陽光パネルを導入し、その下ではイネを栽培する。特徴的なのが太陽光を追尾するタイプの架台を導入する点だ。

田植え前の実証圃場(2023年4月上旬)/田植え後の実証圃場(2023年6月中旬) 出典:出光興産

 イネの生育期(4〜8月)には太陽光を地表のイネに優先的に照射し、生育期以外は太陽光パネルを優先して照射する。これにより、太陽光発電を行いながら稲作に適した環境条件の制御・最適化を行う狙いだ。実証で使用する太陽光追尾型架台は、クリーンエナジージャパン(横浜市)の製品を採用した。両社は既に太陽光追尾型架台を営農型に活用する特許を共同出願しているという。

追尾式架台による太陽光パネルの運用イメージ 出典:出光興産

 発電設備下部で栽培されたイネについては、収穫したコメの収量や品質評価を行い、全農地面積の50%以上を占める稲作地※を太陽光発電の適地として有効活用する可能性を確認する。

 両面モジュールは裏面も受光可能であることから、農作期に農作物への照射を優先した際の逸失発電量は、通年で補えるとしている。発電した電力は同社の100%子会社で小売電気事業者である出光グリーンパワーを通じ、一般の消費者に販売する。

 実証期間は2023年6月〜2025年9月を予定している。出光興産では今回の実証を通じ、追尾式の架台を採用した営農型太陽光発電事業について、今後数年以内を目途に規模を拡大して展開することを目指す方針だ。

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