値差支援制度は、現時点、水素等の製造・供給等のサプライチェーンの構築が黎明期であること等を踏まえ、入札価格だけではなく、エネルギーの安定供給や環境性、経済性などを個別に審査し、支援対象を選定する総合評価方式とすることとしている。
なお、技術中立性の観点から、水素等のキャリア・燃料種については、それぞれの長所や課題を踏まえた評価とする。
総合評価の評価項目は、大きく2つのグループに分類される。第1のグループ(評価項目1群)は、政策的重要性の観点で設けられており、S+3E(安全性、安定供給、環境性、経済性)の「エネルギー政策」と、脱炭素と産業競争力強化・経済成長の両立の「GX政策」の2軸で評価を行う。
第2のグループ(評価項目2群)は、技術や事業の不確実性が高い水素等のサプライチェーン構築において、事業計画の確度の高さや、事業に伴い生じ得るリスクが関係者間で適切に分担されていることなど、事業完遂の見込みの観点で設けられている。
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