こうしたファイアウォールの代替となる、新たなセキュリティ対策方法として注目されているのが、「モバイル閉域網」という方式の活用です。モバイル閉域網とは、携帯電話回線を使いながらも、インターネットを経由せずに企業の内部ネットワークに直接接続できるサービスです。日本では、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクなどの大手キャリアに加え、IIJ、日本通信、mineoなど多くの事業者が法人向けにこのサービスを提供しています。
通常のインターネット接続では、データは公衆網(インターネット)を通って送信されます。これに対して、モバイル閉域網では以下のような特徴を持ちます。
例えるなら、通常のインターネットが「公道」だとすれば、閉域網は「専用道路」のようなものです。一般の車(外部からのアクセス)は入ることができません。
太陽光発電設備のセキュリティ対策として、モバイル閉域網を活用する際のメリットとしては以下のポイントが挙げられます。
なお、モバイル閉域網の導入には、以下の点に注意が必要です。
しかし、長期的なセキュリティと運用コストを考慮すれば、十分に投資価値のある対策と言えるでしょう。実際、経済産業省などでも推奨されている方式であり、信頼性の高い対策として認知されています。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
人気記事トップ10