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» 2012年03月29日 10時00分 UPDATE

プレゼンがうまい人の「図解思考」の技術:韓国サムスンやLG技術者の間で広がる図解思考への興味

競争社会の韓国で成功を収めようとするエリート社員は、日夜必死に自分のスキルを磨いています。そんな彼らから最近、スキルを磨く1つの手段として「図解思考の技術」に関する質問が増えているのです。

[永田豊志,Business Media 誠]

 拙著『頭がよくなる「図解思考」の技術』を発売して、早2年半になります。書籍というのは1年間に7万8000点以上の新刊が発売されるという超レッドオーシャンな市場。その過酷な中で未だ読まれ続けているということに、著者本人が一番驚いています。

 特に最近顕著なのは、アジアの読者からの感想や質問が増えたことです。読者は結構若い人が多く、韓国ではサムソンやLGなどのエンジニアに読まれているようです。ご存じのように韓国ではものすごい競争を勝ち抜いたエリートが、必死に日夜自分のスキルを磨いています。彼ら、彼女らのスキルを磨く1つの手段として「図解思考の技術」が役に立っているということです。

shk_sam01.jpg 韓国最大のポータルサイト「NAVER」での紹介ページ

 もともと、図解思考は難しく言えば「断片的な情報を構造化するプロセス」と言えます。簡単に言えば「バラバラだった情報を1つの意味のある塊として理解する」ということです。

 私たちの脳は、コンピュータのHDDのように何でもぶち込んでおけばいいという仕組みになっていません。受け取った情報の中から、優先順位に従って重要なものだけを選択して格納することになっています。この役割は海馬が担っています。

 私たちは知的生産力を高めるためには、より多くの情報を記憶し、必要に応じて取り出せることが重要です。無理やり、大量の断片的なデータを入れても、海馬が門番となって中に入れてくれません。そこで、図解思考が効いてきます。

 図解思考は多くの要素(データ)を1つの意味ある塊として理解し、記憶するものです。その塊は、さらに大きな塊となり、いろいろなものとつながっていくのです。これは脳内ネットワークと近い仕組みだといえるでしょう。

shk_sam02.jpg 断片的なデータを1つの大きな塊として理解するのが図解思考のメリット

 人生は死ぬまで勉強です。しかし、勉強の方法は年齢に合わせて最適なものを選択すべきだと思っています。

 人間の脳は、高校生になってからは、記憶への定着方法がそれまでと大きく変わるそうです。私は既に40代ですが、丸暗記や一夜漬けはもう無理です。しかし、参考書などを読みながら自分なりに図解として落としこむうちに全体像を理解することはできます。

 勉強にとって本質を理解することは何よりも重要です。皆さんの勉強にも図解思考のメソッドを役立たせてみてはいかがでしょうか?

集中連載『プレゼンがうまい人の「図解思考」の技術』について

『プレゼンがうまい人の「図解思考」の技術』 『プレゼンがうまい人の「図解思考」の技術』(永田豊志・著、中経出版・刊、A5判/208頁、本体1500円)

 パワポの前に「図」で考える――。ベストセラー『頭がよくなる「図解思考」の技術』の第2弾となる本書は、プレゼンテーションの根幹とも言える「メッセージをどう作り、どのように伝えるのか」を図で整理する方法を解説しています。

 「見栄えのいいスライドを作ること」や「説得力のある話し方をすること」も当然大事ですが、プレゼンの目的(メッセージ)そのものが洗練されていなくては、聞き手の心には届かないからです。営業プレゼンテーションや講演に限らず、ちょっとした説明や商談、または報告などにも応用可能で、あらゆるビジネスシーンで活躍するはずです。


目次

  • 第1章:残念なプレゼンは、なぜ眠たくなるのか?…面白いプレゼンの秘密とは?
  • 第2章:考えがスッキリまとまる図解プロットの技術…自分の考えを整理する方法
  • 第3章:「合体ロボ作戦」でシナリオに磨きをかける…プレゼンの流れを作り出す
  • 第4章:魅力的なスライドラフを描いてみる…ハイクオリティなラフ描きの技術を公開
  • 第5章:図解プロットに挑戦!…実際に、考えをまとめ、シナリオを作り、ラフを描く
  • 第6章:魅力的なアイデアを作り出す10のテクニック…使えるアイデア発想法

著者紹介 永田豊志(ながた・とよし)

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 知的生産研究家、新規事業プロデューサー。ショーケース・ティービー取締役COO。

 リクルートで新規事業開発を担当し、グループ会社のメディアファクトリーでは漫画やアニメ関連のコンテンツビジネスを立ち上げる。その後、デジタル業界に興味を持ち、デスクトップパブリッシングやコンピュータグラフィックスの専門誌創刊や、CGキャラクターの版権管理ビジネスなどを構築。2005年より企業のeマーケティング改善事業に特化した新会社、ショーケース・ティービーを共同設立。現在は、取締役最高執行責任者として新しいWebサービスの開発や経営に携わっている。

 近著に『知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100』『革新的なアイデアがザクザク生まれる発想フレームワーク55』(いずれもソフトバンククリエイティブ刊)、『頭がよくなる「図解思考」の技術』(中経出版刊)がある。

連絡先: nagata@showcase-tv.com

Webサイト: www.showcase-tv.com

Twitterアカウント:@nagatameister


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