ここまで「真田丸」が人気になった理由「真田丸」を100倍楽しむ小話(1/3 ページ)

» 2016年12月10日 08時20分 公開
[ITmedia]

「真田丸」を100倍楽しむ小話

この連載では、歴ドル&信州上田観光大使を務める小日向えりさんとともに、NHKの大河ドラマ「真田丸」に登場する人物、あるいは名シーンなどを取り上げて、よりドラマを楽しめるような情報や小ネタをお伝えしていきます。連載バックナンバーはこちら


編集部F: 12月に入って、朝晩は一気に冷え込みましたね。小日向さんは風邪などひいていませんか? 私は声帯炎になってしまい、1週間ほど声がほとんど出ませんでした……。声が出ないとまったく仕事になりませんね。

真田信繁に扮する小日向えりさん 真田信繁に扮する小日向えりさん

小日向: 私も風邪をひいて、熱が出かけたのですが、「これはやばい」と思って、気合いを入れて一晩で治しました!

編集部F: それにしても、『真田丸』はいよいよ残り2話で完結ですね。

小日向: ええ、毎週の楽しみがなくなってしまい、ホント悲しいです……。

編集部F: 第48話を終えて、真田丸の平均視聴率は16.74%です。このままの調子でいけば、年間平均で2014年の大河ドラマ『軍師官兵衛』(15.84%)は超えるでしょう。ちなみに、三谷幸喜さんが前回脚本した2004年の『新撰組!』は17.41%、歴代最高は1987年の『独眼竜政宗』で、何と39.7%です。

 ただ、真田丸がユニークなのは、BS放送での視聴率が高いことですよね。

小日向: はい、日曜午後6時からの放送は、現在8週連続で5%台を出しています。通常、BSは4%出れば異例と言われるほどですから、いかにこの数字が凄いかが分かるかと思います。

 もう1つ、真田丸人気を物語る数字があります。長野県上田市にある「信州上田真田丸大河ドラマ館」の累計来場者数が94万人を突破しました(12月4日時点)。これまでの過去最高が2008年の『篤姫』の大河ドラマ館(鹿児島県鹿児島市)で、約67万人でしたので、断トツでトップに躍り出ました。100万人超えも現実味を帯びてきました。

 日本銀行松本支店が発表した、真田丸による長野県への経済効果は200億円となっています。この発表は約半年前なので、実際にはもっと金額が大きくなっているかもしれませんね。

編集部F: どうして真田丸はここまで人気が出たのでしょうか?

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