既にWyse Technologyのシンクライアントによってどの端末からでも簡単にアクセスできる環境が支店に構築されているほか、顧客を担当するマネジャーは、ワンタイムパスワードを利用し、いつでもどこでもノートブックPCから中央で管理されているWindowsアプリケーションにアクセスできる。しかし、ドイチェバンクが目指すのは、「支店をポケットの中に収めることだ」とフィーグレイン氏。
ビデオでは、支店機能がすべてPDAに収められ、出張中の機内からでもそれらにアクセスしたり、TV電話の機能も統合される将来像が紹介されたが、フィーグレイン氏はCitrixのソリューションによってインスタントアクセスフレームワークを構築すれば、その実現も近いと話す。
企業のIT関連支出のうち約80%は既存のシステムのために費やされている。つまり、今のビジネスを遂行するために多くの予算が割かざるを得ず、成長のための新しいプロジェクトに投資する余力が少ない。これでは、変化に対する即応力を手に入れることは難しい。
Citrixのアクセスインフラストラクチャは、さまざまなアクセスのニーズ、つまりアクセスシナリオに企業が直面するたびにインフラが複雑化し、コストが上昇する場当たり的なアクセスソリューションをスマートに再構築してくれるものだ。これまで同社が15年に渡って培ってきたWindowsデスクトップの仮想化技術やWindowsアプリケーションの集中化技術は、企業にアクセスの戦略的なアプローチを提供するソリューションへと昇華している。
テンプルトン氏は、ワイヤレスLAN機能を搭載したTablet PCを掲げながら、「次から次へと登場する新しいデバイスに対して準備はできているか?」と参加者に問い掛けた。
Citrixのアクセスインフラストラクチャであれば、デバイスとアプリケーションのアーキテクチャを切り離し、将来に渡ってその独立を維持させることができるという。アクセス戦略を整えておけば、新しいデバイスの導入も「すぐに使える。セキュリティも大丈夫」とCEOらに確約できるだろうとテンプルトン氏は話す。
彼は、キーノートの後半でCitrixが提供するアクセスインフラストラクチャの機能を8つに分類し、アプリケーションレイヤにおけるアクセスの領域で革新を継続していくことを約束した。
「アクセスには戦略的なアプローチが不可欠。Citrixはアクセス戦略のための信頼されるパートナーになりたい。次の革新の波はCitrix MetaFrame Access Suiteだ」(テンプルトン氏)
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