「最も重要なポイントは、組織の上から下まであらゆるレベルの人がビジネスに対して一貫した視点を得ることができたということだ」とボーゲン氏は話す。
つまり、戦略と現場の連携が今までのように単なるトップからの掛け声という形ではなく、しっかりとした数字で行われるようになったということだ。
講演の最後に、ボーゲン氏は今回のプロジェクトの教訓として3つのポイントを挙げた。
また、実装面ではやはりデータ統合にかなり苦労をしたようだ。
同社のようなタイプの企業は明らかに効率性とスピードを最優先するカルチャーを有しており、CPMのようなIT投資が効果を上げやすいといってよいだろう。実際、同社はEPS(一株当たり利益)の予測更新をなんと週次ベースで行っているそうだ。
同社のEPSは過去5年間に平均年26%のペースで成長しているのだが、これには同社の数字を重視した迅速な計画サイクルというカルチャーが大きく貢献しているに違いない。このシステムはまだ開発途上だが、この優れたカルチャーをさらに高め、同社をさらなる成長へと結びつけるだろうことを予感させた。
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