2009年第4四半期のスマートフォン出荷台数は過去最高を記録、特にAppleは98%と大幅な成長率となった。
世界スマートフォン市場は好調に伸びており、2009年第4四半期に出荷台数が過去最高を記録した。米調査会社IDCが2月4日に報告した。
IDCによると、同四半期のスマートフォン出荷台数は、前年同期比39%増の5450万台だった。上位メーカー5社のうち4社は四半期の出荷台数が最高記録に達しており、特にAppleは出荷台数を98%伸ばしている。
ベンダー別では、Nokiaが40%近いシェアで首位を維持しており、それにBlackBerryを擁するResearch In Motion(RIM)が続く。両社とも出荷台数が約40%増えている。iPhoneを提供するAppleは3位に付けており、出荷台数の伸びは約98%に達している。4位にはAndroid携帯「DROID」などを投入したMotorolaがランクインしている。同社は出荷台数を56%伸ばした。5位はAndroid携帯を手掛けるHTCとなっている。
メーカー | 4Q09出荷台数 | 4Q09市場シェア | 4Q08出荷台数 | 4Q08市場シェア | 出荷台数伸び率 |
---|---|---|---|---|---|
Nokia | 20.8 | 38.2% | 15.1 | 38.5% | 37.7% |
Research In Motion | 10.7 | 19.6% | 7.6 | 19.4% | 40.8% |
Apple | 8.7 | 16.0% | 4.4 | 11.2% | 97.7% |
Motorola | 2.5 | 4.6% | 1.6 | 4.1% | 56.3% |
HTC | 2.4 | 4.4% | 2.2 | 5.6% | 9.1% |
その他 | 9.4 | 17.2% | 8.3 | 21.2% | 13.3% |
合計 | 54.5 | 100.0% | 39.2 | 100.0% | 39.0% |
(資料:IDC Worldwide Quarterly Mobile Phone Tracker) |
2009年通期では、出荷台数は1億7420万台と、前年から15.1%増加した。スマートフォンが携帯電話出荷台数に占める割合は15.4%となり、前年の12.7%から伸びている。ベンダー別順位は、1〜3位はNokia、RIM、Appleで第4四半期と変わらないが、4位はHTC、5位はSamsungとなっている。出荷台数の伸びはRIMが46%、Appleが82%で突出している。
メーカー | 2009出荷台数 | 2009市場シェア | 2008出荷台数 | 2008市場シェア | 出荷台数伸び率 |
---|---|---|---|---|---|
Nokia | 67.7 | 38.9% | 60.5 | 40.0% | 11.9% |
Research In Motion | 34.5 | 19.8% | 23.6 | 15.6% | 46.2% |
Apple | 25.1 | 14.4% | 13.8 | 9.1% | 81.9% |
HTC | 8.1 | 4.6% | 7.5 | 5.0% | 8.0% |
Samsung | 5.7 | 3.3% | 5.4 | 3.6% | 5.6% |
その他 | 33.1 | 19.0% | 40.6 | 26.8% | -18.5% |
合計 | 174.2 | 100.0% | 151.4 | 100.0% | 15.1% |
(資料:IDC Worldwide Quarterly Mobile Phone Tracker) |
IDCは、2010年はさらにスマートフォン市場が拡大するとみている。2009年にAndroidとPalmのwebOSがデビューしたのに続き、2010年はSymbianとWindows Mobileの新バージョンがリリースされ、さらに多くのスマートフォンが登場する見通しだとしている。
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