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2008年のスマートフォン市場、AppleとRIMが好調

» 2009年03月13日 07時38分 公開
[ITmedia]

 米Gartnerは3月11日、2008年第4四半期および2008年通期の世界スマートフォン市場統計を発表した。

 第4四半期のスマートフォン販売台数は前年同期比3.7%増と低調。「第3四半期は新製品が投入され好調だったが、第4四半期は景気悪化と魅力的な新製品が少なかったことで成長が鈍った」とGartnerは述べている。携帯電話全体に占めるスマートフォンの割合は、前年同期の11%から12%に拡大した。

 ベンダー別では、40%のシェアを持つNokiaが首位を維持したが、販売台数を約17%落としている。以下Research In Motion(RIM)、Apple、HTC、Samsungが続く。Samsungは初めて上位5社に入った。

2008年第4四半期の世界スマートフォン販売台数(単位:千台)
社名 4Q08販売台数 4Q08市場シェア(%) 4Q07販売台数 4Q07市場シェア(%) 販売台数増加率(%)
Nokia 15,561.7 40.8 18,703.3 50.9 -16.8
Research In Motion 7,442.6 19.5 4,024.7 10.9 84.9
Apple 4,079.4 10.7 1,928.3 5.2 111.6
HTC 1,631.7 4.3 1,361.1 3.7 19.9
Samsung 1,598.2 4.2 671.5 1.8 138.0
その他 7,829.7 20.5 10,077.3 27.4 -22.3
合計 38,143.3 100.0 36,766.1 100.0 3.7
(資料:Gartner)

 2008年通期では、世界スマートフォン販売台数は13.9%伸びて1億3930万台に達した。ベンダー別ではNokiaが首位(シェア43.7%)で、RIM(同16.6%)、Apple(同8.2%)、HTC(同4.2%)、シャープ(同3.8%)と続く。RIMは96.7%、Appleは245.7%、HTCは58.5%販売台数を伸ばしているのに対し、Nokiaは横ばい、シャープは24%減となっている。

 OS別のシェアは、第4四半期および通期とも、Symbian、RIM、Windows Mobile、Mac OS X、Linux、Palm OSの順となる。Symbianは市場の50%前後を握っているが、前年からシェアを落としている。Nokiaの販売台数減と日本携帯電話市場の不調が響いたという。RIMとMac OS Xはシェアを伸ばしている。

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