今回からしばらく、Excelのグラフをより分かりやすくするためのTipsをご紹介します。
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連載第13回の「Office書類もルックスが大事」でも述べましたが、ただ書類を作成しただけでは、分かりやすいグラフになるとは限りません。いらないものを非表示にしたり、適当な場所に配置したり、必要に応じて情報を追加したりすることが大切です。
グラフに表示されている構成要素(凡例・タイトル・数値軸)には、それぞれ名前がついています。編集を行う際の参考にしてください。もちろんグラフの種類が変われば、ほかの構成要素も登場します。
作成したグラフが選択されている状態であれば、Excel 2003までは「グラフツールバー」が、Excel 2007は「コンテキストツール」が表示されます。(ツールバーは、非表示に設定していると、出てきません)。
下のボタンをクリックすれば、表示を切り替えたり、構成要素を編集したりできます。
[デザイン]、[レイアウト]、[書式]という3つのタブがあり、これまでメニューに隠れていたものも、プルダウン形式で編集できます。
凡例は、“どのグラフがどの項目を示しているか”を表すものです。この凡例は非表示にもできますが、そうすると、どれが何のグラフか分からなくなってしまいます。ではなぜ、非表示にする必要があるのでしょう?
それは、情報が1つだけの場合、タイトルで表現できるから。もしくは、ほかの方法でも示せるからです。
凡例を非表示にする場合は、“グラフそのものへのデータ表示”が目的のことが多いでしょう。この場合は、[データラベル]を設定しましょう。グラフそのものに、データ(数値やラベル)を直接表示することで、より分かりやすくなります。
・Excel 2003まで
[グラフ]メニュー→[グラフオプション]→[データラベル]タブ
・Excel 2007
[グラフツール]→[レイアウト]タブ→[ラベル]グループ→[データラベル]
ほら、右の方が分かりやすくなりました。これなら、モノクロ印刷しても、グラフを読めますよね。
グラフのみの資料や、多くのデータが集まった表の一部をグラフ化した場合に便利なのが「データテーブル」です。これは、グラフになっている数値データのみを表形式で表示します。ただし、円グラフなどには表示できません。
・Excel 2003まで
[グラフ]ツールバー→[データテーブル]ボタン
・Excel 2007
[グラフツール]→[レイアウト]タブ→[ラベル]グループ→[データテーブル]
グラフ上にある文字も、対象となる構成要素を選択し、[書式設定]ツールバーの[フォントサイズ]を選択することで、大きさを変更できます。ただ、下記の2点には、注意しておきましょう。
グラフについては、引き続き取り上げていきますね。
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インストラクター暦10年。デスクトップアプリケーション、基幹システムなどの操作教育および、ITリテラシー教育、コミュニケーショントレーニング、トレーナー育成など幅広いジャンルの教育経験を持つ。分かりやすく実務に役立つインストラクションにこだわり、受講者の高いリピート率を誇る。趣味はワークアウトと料理。野菜中心の「dancyuテイスト」な料理が得意。主な所有資格はHDI(Help Desk Institute)国際認定トレーナー、MCP(Microsoft Certified Professional)、MOT(Microsoft Official Trainer)2000〜2007、Microsoft Office Specialistなど。
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