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» 2010年10月20日 17時18分 UPDATE

オルタナティブ・ブロガーの視点:Twitterを活用した地域間交流と地域活性化の可能性(後編)

自治体や商店街などは、どのようにTwitterを活用すればよいのか。オルタナティブ・ブロガーの林雅之氏が、商店街のTwitter活用事例を紹介し、地域Twitter活用の可能性を考察します。

[林雅之,ITmedia]

(このコンテンツはオルタナティブ・ブログ「『ビジネス2.0』の視点」からの転載です。エントリーはこちら。Twitterを活用した地域間交流と地域活性化の可能性、前編はこちら

商店街Twitterの活用ポイント

 商店街の店舗数は現在、1997年比で3割減。大型ショッピングモールが増え、高齢化と後継者問題も深刻になっています。たくさんのコストをかけて宣伝することも、なかなか難しいということもあり、Twitterを地域と商店街を結ぶ重要なツールとして活用している商店街が増えてきました。

 活用しているアカウントの共通点を挙げてみましょう。

hayashi_b1.jpg 商店街を中心としたTwitter活用活性化の共通点(出典:『ビジネス2.0』の視点

 Twitterで重要なことは、「ツイッターノミクス」などでも紹介されている、「ウッフィーを貯めること」です。地域Twitterでは、地域に役立つ、貢献する情報をツイートすることによって、「地域感謝貨幣」を貯めて、フォロワーを増やし、独自のギフト経済圏(ソーシャルコマース)を作ることが重要になります。

 大型ショッピングモールにはなかなかできない、個人と個人の対話関係を作り、店主の見える化(看板化)をすることもポイントになります。そして、タイムセールなどの有益な情報を流し、顧客との保温関係を作り、継続的に足を運びたいと思わせる環境を作っていくことが大切です。

hayashi_b2.jpg 商店街を中心としたTwitter活用活性化の共通点(出典:『ビジネス2.0』の視点

 ハッシュタグやリストを活用したバーチャル商店街的なアプローチもありでしょう。店舗が集まり、おのおの独自のポリシーを持ってツイートすれば、独自のバーチャル商店街が形成できるのではないでしょうか。

 顧客を増やすためには、商店街に足を運んでみたくなるようなクチコミ環境を作るというアプローチも大切です。商店街を不得意とする若い世代との接点も取りやすくなるかもしれません。

地域住民を味方に付ける

 商店街の努力だけではなく、地域住民の意識も大切です。市民記者感覚でツイートしたり、写真をアップしたり、動画をUSTREAMなどで配信したりするのです。自治体や商店街と連携して、市民記者を組織化するのも面白いでしょう。

hayashi_b3.jpg 住民と地域活性化の視点(出典:『ビジネス2.0』の視点

 地域SNSや地域ブログでも、同じような地域活性化のアプローチはできるでしょう。敢えて違いを言えば、地域Twitterの強みは、人間性を表現できるツールだということです。地域SNSはコミュニティ性、地域ブログはコンテンツの専門性、そして地域Twitterは、人間性が重要になってくるのではないでしょうか。

 日本人はもともと「徳を積み重ねる」ことを得意とする、歴史・文化的背景をもっていると思います。だから日本は、他国と比べるとTwitter利用者が多いのかもしれません。

地域をつなぐ絆になる

 地域Twitterの活用についてまとめます。

hayashi_b4.jpg 地域Twitterの活用について(まとめ)(出典:『ビジネス2.0』の視点

 地域Twitterの活用には、ツイートポリシーを持つこと、柱となるコンテンツを持つこと、宣伝よりも地域感謝貨幣を貯めることが重要です。そして、人間性を表現したり徳を積むといったアプローチがあると、フォロアー数は継続的に増え、次第に地域への発信力や影響力が強まっていくでしょう。

 地域Twitterの利用事例はまだまだ多いとはいえず、発展途上にあると言えるかもしれません。今後、動画配信などのサービスと連携したり、ハッシュタグなどで地域交流をしたりといった、さまざまな試行錯誤を繰り返すでしょう。

 地域SNS、地域ブログ、そして、地域Twitter――どのツールを使い、どのように活性化に結び付けるのか。地域の地盤沈下が進む中で、ソーシャルメディアの活用は、地域をつなぐ重要なものとなっていくでしょう。

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