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» 2011年11月10日 17時40分 UPDATE

CTC、ハイブリッド型HPC環境を金融機関向けに提供

伊藤忠テクノソリューションズと日本マイクロソフトは、両社のデータセンターを連携させた金融機関向けハイブリッド型HPC環境の提供を始める。

[本宮学,ITmedia]
photo 日本マイクロソフトの樋口泰行社長(左)、伊藤忠テクノソリューションズの藁科至徳 取締役 兼 専務執行役員

 伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)と日本マイクロソフトは11月10日、両社のデータセンターを連携させた金融機関向けクラウドサービスを開始すると発表した。CTCが運用するHPC(High-Performance Computing)環境と日本マイクロソフトのパブリッククラウドサービス「Windows Azure Platform」の連携で、計算処理量の急激な変動にも対応できるハイブリッドクラウド型のHPC環境を提供するという。

 CTCが提供しているHPCソリューションは、CTCのデータセンター内に顧客企業(主に金融機関)のHPC環境を構築し、金融機関などの事業で求められる高度な計算能力を提供するサービス。だが金融機関で求められる計算量には季節性があるため、従来のHPCソリューションでは繁忙期に合わせて計算リソースを設定する必要があり、平常時はリソースが無駄になってしまうという問題があったという。

 そこで今回、CTCのデータセンター内のHPC環境をWindows Azure Platformと連携させ、繁忙期にのみ膨大な計算量を2社のデータセンターで分散処理するようにした。これにより「顧客企業は平常時のシステム負荷に合わせてHPC環境を構築すればよく、繁忙期に利用するWindows Azure Platformの従量料金を合わせても、従来と比べてコストを最大7割削減できる」(CTCの下地俊一氏)としている。

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 Windows Azure Platformのデータセンターは北米・アジア・欧州に6カ所所在しており、今回のサービスで用いられるのはシンガポールのデータセンター。ただし「Windows Azure Platformでは計算処理のみを行い、顧客企業が扱う個人情報などのデータは全てCTCのプライベートクラウド内で扱う」(同氏)ため、セキュリティ面には問題ないとしている。

 CTCと日本マイクロソフトは、まずは保険会社を中心とする金融機関向けのHPCソリューションを開発し、両社が共同で販売していくという。CTCは同ソリューション全体で、今後3年間で30億円の売り上げを見込む。

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