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» 2014年07月11日 12時00分 UPDATE

埼玉県立がんセンター、位置情報を利用した患者呼び出しシステムを構築

新病棟では従来分離されていた音声系とデータ系のネットワークを無線LANに統合。病院スタッフの端末をPHSからスマートフォンに移行し、新開発の患者呼び出しシステムを導入した。

[ITmedia]

 埼玉県立がんセンターは、2013年12月30日に開設した新病院のネットワークを無線LANで構築し、スマートフォンや新開発の患者呼び出しシステムを導入して、業務の効率化や患者の満足度向上などに取り組んでいるという。同病院のICT環境構築を手掛けたNECが7月11日に発表した。

 新病院は503床を構える埼玉県の中核的ながんの専門医療機関。旧病院のネットワークは音声系(PHS)とデータ系(無線LAN)に分かれていたが、新病院では650カ所の無線LANアクセスポイントを設置して両系統を統合している。

nec0711-1.gif 新病院のネットワーク

 病院スタッフが利用する端末もPHSからスマートフォン(500台)に切り替えられ、1台の端末で内線通話やショートメール、看護支援システム(3点認証やバイタル入力)、ナースコール、生体モニタとの連携ができるようになった。ナースコールはナースステーション以外の場所でも受信でき、電話連絡がつかない医師にはショートメールでメッセージを伝えられるようになった。

 また、NECが開発した「患者呼出システム」も導入している。同システムは受付をした患者が呼出受信機を受け取り、無線LAMの位置情報機能を利用して、病院内で診察の呼び出し連絡を受け取ることができるもの。端末は100グラム程度と小型で、順番待ち状況や案内メッセージなどをディスプレイで確認できるほか、電子カルテシステムと連携して患者がメッセージを確認した時間や位置情報を医師などが電子カルテ画面で確認できる。

 患者は診察室前の待合スペースで長時間待つ必要がなく、新病院のアメニティスペースなどで待ち時間を過ごせるようになった。診察室の場所を間違えた人にメッセージを送信して誘導するなど、スムーズな案内も実現したという。

nec0711-1.jpg 自動発行機と呼出受信機。受信機を受け取ると、自動発行機内部から受信機が自動的に設置台に補充される

 同病院では1000台の呼出受信機と受付などを行う自動発行機を3台導入した。自動発行機内部には200台の呼出受信機を収納でき、受付をした患者が受信機を受け取ると、発行機内部から自動的に補充される。受信機の回収は病院スタッフが行うが、昼休憩などのタイミングに自動発行機内部に補充するだけで済む。

 NECによれば、PHS端末などで患者の呼出しを行う病院は全国に30カ所ほどあるが、位置情報も活用しているケースは少ないという。

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