滋賀銀行、勘定系システムを富士通データセンターで運用へ

富士通の勘定系システムのアウトソーシングサービス「FSPS」を採用し、2017年から運用を開始する。

» 2015年01月16日 14時42分 公開
[ITmedia]

 滋賀銀行が勘定系システムの運用プラットフォームに富士通の「FUJITSU Financial Services Solution FSPS」(FSPS)を採用し、2017年1月から運用を開始することになった。

 FSPSは、プラットフォームを複数の銀行で共同利用しながら、各銀行の独自の業務アプリケーションを維持できる勘定系システムのアウトソーシングサービス。地域金融機関の「勘定系システムの導入・運用コストのスリム化」と「環境変化に対する戦略自由度の確保」の両立という経営課題の解消を目的にしており、2014年12月から販売されている。同サービスではメインフレーム「FUJITSU Server GS21」の基盤を仮想化技術で分割し、複数の地域金融機関の勘定系システムを構築、富士通が一括してシステム環境の管理と最新化を行う。滋賀銀行は、FSPS上のシステム構築とともに運用管理サービスも受ける。

システムのイメージ(出典:富士通)

 滋賀銀行は「FSPS」を利用することで、自前のメインフレームを保有することなく、メインフレーム基盤の勘定系システムを利用できるようになる。また、富士通のデータセンターに装備されているSOA技術により、各種システムと連携する基盤も利用できる。

 FSPSでは、富士通の西日本と東日本にある2カ所のデータセンターにそれぞれ勘定系システムを構築して運用するため、どちらかのシステムが被災した場合には、もう一方のシステムを利用することで、コストを最適化しながら、事業の継続性を強化できるようになる。

 東西2カ所に構築された勘定系システムは、平常時から本番サイトとバックアップサイトを交互に切り替えて運用される。両センターに装備されている「FUJITSU Storage ETERNUS DX8000 S2 series」のアドバンスト・コピー機能により、勘定系元帳データをリアルタイムで本番サイトからバックアップサイトへバックアップでき、切り替えは2時間以内で完了する。

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