いや、ただやりたいことをやってお金を稼ぎたいと思っているだけです
もしかして「仕事」というものの本質を誤解しているのでは?
雇い主が君を雇って給料を払ってくれる理由は、仕事とはその本質からして不快なものであるからさ
仕事が楽しかったら、会社は君からお金を取って好きなことをやらせてあげるさ
アシュック、ゴミ箱に登って何がクサいのか調べてこい
少なくても自分は有用な作業をしている
いや、単に興味があるだけだ
そうそう、20代の時はよく「やりたい仕事をしたい!」なんて思ったものです。なかなか思い通りにならないと悟るのにそれほど時間はいりませんでしたが……。
ボスが“climb into the dumpster”と言っている“dumpster”は日本でいう小型のゴミ箱とは違い、大型の金属製のゴミ収納箱のことで、特殊なトラックで収集できるように可動式になっており、人が乗っても簡単には壊れないくらい大きくて頑丈なものです。今では一般名詞として使われていますが、もともとは1930年代Dempster Brothers社によって開発されたトラックを使ったゴミ収集方式“Dempster Dumpmaster”の商標から来ています。
そこから「ゴミあさり」のことを“dumpster diving”といいます。アメリカのドラマなどで、死体や凶器が発見される場所として、先輩刑事が新人刑事に“Go dumpster diving!”(ゴミあさりをしてこい!)と指示を出していているのを聞いたことがある読者も多いのではありませんか?
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登場人物紹介:ディルバート [Dilbert]
主人公のディルバートは独身エンジニアです。作者のスコット・アダムス氏がこのマンガシリーズを最初に紹介した文章では、「30歳くらいで、カリフォルニア北部のとあるハイテク企業に勤務している」となっています。
登場人物紹介:ボス [Pointed-haired Boss]
頭髪がとんがっていることから“pointed-haired boss”と呼ばれるボス。上司の悪いところを全部兼ね備えたすごい人です。公式解説によると、「生まれつき意地悪であざといわけではなく、努力してそうなった」とのこと。
登場人物紹介:ウォーリー [Wally]
ウォーリーはディルバート同じ部署で働くエンジニア。ディルバートと同じように、自分も昇進できないことはよく分かっていて、そのせいか会社への忠誠心はゼロ。仕事をできるだけサボることをいつも楽しみにしています。
登場人物紹介:ドッグバート [Dogbert]
ドッグバートはディルバートと同居している犬です。子犬の頃、収容所にいたところをディルバートに拾われたのです。ディルバートのぐちを聞いていることはありますが、大して恩義を感じているような素振りはありませんし、飼い主だとも思っていません。
登場人物紹介:アリス [Alice]
アリスは部署で唯一の女性エンジニア。作者のスコット・アダムス氏によると、パシフィックベル時代にアリスと同じようなヘアスタイルの女性の同僚がいて、その人がモデルになっているそうです。
登場人物紹介:アシュック [Asok]
アシュックはインターン。つまり学生なのですが、インターンシップでこの会社に勤めています。アショックは頭のいい好青年ですが、企業の現実や社内政治のことがまったく分かっていないため、からかわれたり、損をしたりしています。
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