レビュー
» 2009年03月31日 16時00分 UPDATE

新製品タッチ&トライ:アンテナ内蔵の“どこでもビエラ”を試す

地デジが見たいけどアンテナが部屋に来ていない……。そんな時の解決策のひとつが、アンテナを内蔵した液晶テレビ“VIERA”「TH-L17F1」だ。気になるその感度は?

[渡邊宏,ITmedia]
photo “VIERA”「TH-L17F1」

 寝室や子ども部屋に2台目のテレビを置きたいが、アンテナ線が来ていない――。比較的築の浅いマンションでは各部屋にテレビ用プラグが設けられていることは珍しくないが、戸建てや古めのマンションなどでは、アンテナプラグが用意されている部屋はリビングのみという場合も多い。

 そんなとき、ひとつの解決策になるのがパナソニックの液晶テレビ“VIERA”「TH-L17F1」だ。本体内にアンテナを内蔵しており、電源さえ確保できれば、アンテナ線が配線されていない部屋でも地上デジタル放送を楽しむことができる。

 本製品は一見するとアンテナが2本あるように見えるが、実は4本のアンテナと4つのチューナーを搭載しており、それぞれのアンテナとチューナーで受信した映像を合成して、1つの映像として映し出す「ダイバーシティ方式」を採用している。

photophotophoto アンテナは左右にバータイプを2本、中央に2本を用意する

 複数のチューナーを搭載しているが、いわゆる“Wチューナー”のテレビやレコーダーとは異なり、あくまでも本製品は受信の安定性を高めるために搭載されており、複数チャンネルの同時受信は行えない。なお、ワンセグ放送の受信も可能となっており、地上デジタル放送が受信できない場合には「ワンセグ放送に切り替えば受信可能かもしれない」との表示がなされる。

 テレビとしての基本性能・機能は後述するとして、さっそくアンテナ線のない環境での受信をテストしてみよう。今回は千代田区のオフィスとオフィスが入居しているビルの地下、ならびに筆者の自宅でテストした。

 まずは東京都千代田区のオフィス。鉄筋コンクリートのビルの8Fでは窓際でも、窓から最も距離のある倉庫でも問題なくすべての地上デジタル放送を受信した。本製品は画面右上に(あたかも携帯電話のように)受信状況を表示させることができるのだが、確認してみると常に「バリ3」だった。

 続いてはオフィス地下。基本的に地下では電波状況がよくないものだが、この地下では携帯電話でのワンセグ放送受信も行えない。ダイバーシティ方式に期待をしてテストをしてみたが、地上デジタル放送/ワンセグ放送のいずれも受信できなかった。

 最後に筆者自宅(世田谷区)で試してみた。筆者宅は鉄筋コンクリートのマンションで階数は5階。間取りの以下の場所で受信を試みた。窓際の3カ所はいずれも問題なし。最も外から距離のある(D)の場所ではtvk(テレビ神奈川)のみ、電波が弱いのか地上デジタル放送では受信ができず、ワンセグに切り替えないと受信が行えなかった。

photo テストした筆者宅の間取り図
photophotophoto 左から間取り図(B)(D)(A)。部屋中央部の(D)以外は受信可能な地上デジタル放送はすべて受信できた

 本製品のパネルサイズは17V型で、解像度は1366×768ピクセル。地上デジタル放送のEPGは3/5/7/9チャンネルの表示が行えるほか、Gガイドの「注目番組」機能にも対応しており、Gガイドの勧める番組名や番組内容を画面で確認できる。

 「アクトビラ ベーシック」やHDMI-CEC「ビエラリンク」などの機能を備えるが、「V/Gシリーズ」のようなYouTube再生や半光沢液晶などは備えておらず、テレビとしての機能はシリーズのスタンダード製品である「Xシリーズ」にほぼ相当するといえる。ユニークなのがSDカードスロットを利用したデジタルフォトフレーム機能。本体内にBGMが収録されており、デジカメで撮影した画像を音声付きスライドショーとして楽しめる。

 また、設置に必要な面積(フットプリント)が小さいことが特徴のひとつとして挙げられる。4基のアンテナ/チューナーを搭載しながらディスプレイ部もスリムで、設置面積は236×174ミリに収まっている。さすがに同サイズ(17型/アスペクト比4:3)の液晶ディスプレイの隣におくと台座部分のサイズが大きめに感じるが、机上に設置しても思ったほどの威圧感はない。

 入力インタフェースとしてHDMIを1系統備えているので、HDMI-DVI変換アダプタなどを別途用意すればPCディスプレイとしての活用もできるが、そうするとレコーダーやゲーム機を接続できなくなる(利用の度に差し替えれば可能だが)。D-Sub15ピンあるいはDVIが用意されていれば、より活用範囲が広がると感じた。

photophoto 設置面積は236×174ミリに収まっている(写真=左)、17インチ液晶ディスプレイ(Samsung SyncMaster172x)と並べて設置(写真=右)
photophotophoto 右背面にはチャンネルボタンのほか、HDMIや外部アンテナ入力(写真=左)、左側面のカバーを開けるとSDカードスロットとイヤフォン端子(写真=中)、B-CASカードスロットは台座部分にある

 32V型の製品が実売価格では10万円以下になることも珍しくないなど、液晶テレビの低価格化が進んでいるが、17V型である本製品の実売想定価格は9万円前後(実際の販売価格では7万円台になっているようだが)。画面サイズだけを取りあげると割高感は否めないが、“コンセントさえあれば地デジが見られる”という軽快さ、快適さは他製品にはない魅力だといえよう。

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.