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PS4で「新次元のゲーム体験」、SCEがバーチャルリアリティーシステム「Project Morpheus」の開発を表明ナー○ギアではありません

» 2014年03月19日 15時03分 公開
[ITmedia]

 ソニー・コンピュータエンタテインメントは3月19日、「プレイステーション4」専用のバーチャルリアリティシステム「Project Morpheus」(プロジェクト モーフィアス)の開発を表明した。発売時期や価格は未定だが、別売の「PlayStation Camera」と組み合わせ、360度リアルタイムに変化する「新次元のゲーム体験」を実現するという。

「Project Morpheus」(プロジェクト モーフィアス)

 加速度センサーやジャイロセンサーを搭載した3D対応のヘッドマウントディスプレイ。「PlayStation Camera」がプレーヤーの頭部の動きや位置を検出し、コントローラーを操作しなくても3D映像が360度全方向にリアルタイムに変化するのが特長で、「プレーヤーはあたかも仮想世界に入り込んでいるかのような体験ができる」(同社)。また、モーションコントローラーの「PlayStation Move」を使うゲームでは、例えば映像内にプレーヤーの手と剣などを再現し、自在に動かしながら闘うといったアクションが行えるという。

「プレイステーション4」

 音響面では、SCE独自の3Dオーディオ技術を採用。前後左右からの音に加え、上空を旋回するヘリコプターの音や階段をのぼってくる足音など、上下からの音もプレーヤーの頭部の向きに応じてリアルタイムに変化する仕組みだ。「360度に広がる世界の中に立体的な音響効果も加わって、さらなる臨場感をゲームプレイにもたらす」(同社)。

 ディスプレイ部は5インチの液晶パネル1枚で、解像度は1920×1080ピクセル。仕様では3D時には左右それぞれの目に960×1080ピクセルの映像と記載されているため、偏光方式の3Dを採用していると推測される。水平視野角は90度。入出力端子はHDMIおよびUSB端子。

 SCEでは、同日から米サンフランシスコで開幕するゲーム開発者向けイベント「Games Developers Conference 2014」でMorpheusを参考展示する予定だ。現地では、仮想空間内でPS Moveを使ってさまざまなインタラクションが楽しめる「The Castle」(SCE)や、シャークケージから海の中の様子見渡せる「“The Deep”」(SCE)をプレイできるほか、多人数参加型シューティングゲーム「EVE: Valkyrie」(CCP)や、独特の世界を探索できる「Thief」(スクウェア・エニックス)といったサードパーティー製ゲームのデモも行われる。なお、SCEでは対応ゲームの開発者向けSDK(開発キット)もあわせて開発中。準備ができ次第、配布を開始する予定だ。

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