ハイレゾ対応
「楽曲の空気感まで感じるフラグシップ」――ソニーから密閉型ヘッドフォン最高峰「MDR-Z7」登場
ソニーは9月25日、ヘッドフォンの新しいフラグシップモデル「MDR-Z7」を発表した。ハイレゾ基準を大きく上回る4~10万Hzを再生できるという。10月1日にオープン価格で発売する。実売想定価格は5万6000円前後(税別)。
ハウジングやハンガー部などにアルミ素材をぜいたくに使い、本革製ヘッドバンドと組み合わせた密閉型の高級モデル。なにより70ミリ径という大きな振動板をヘッドフォンに採用するのは同社としては初めてだ。開発担当者は、「同じ大きさを出すとき、大きな振動板であれば小さな振幅でいい。振幅が大きいと振動板が変形してノイズやひずみの原因となり、リニアリティー(正確に音を鳴らすこと)が失われてしまう」と大きな振動板のメリットを説明する。
「さらに、70ミリという大きさは人の耳とほぼ同じ大きさとなり、耳には“ほぼ平面波”として届く。つまり、自然界の音場やスピーカーで聴いているときに近い、自然な響きを体感できる」(同社)。
振動板の素材は、「MDR-1R」などでも使用している液晶ポリマーフィルム振動板(LCP)の表面にアルミニウムを薄膜コートしたもの。2つの素材を組み合わせ、高音再生における内部損失を向上させた。またハウジング上には低域再生時の通気抵抗を考慮してポートを設けた(ビートレスポンスコントロール)。過渡特性を改善し、音の立ち上がり/立ち下がりが正確に再現できるという。
ケーブルにもこだわった。線材のOFC(銅)は銀でコーティングされ信号の伝送ロスを抑える。また、新たなアプローチとして“独立グランドケーブル”を採用している。これはケーブル内で左右のグランドラインを分離して設けた4芯構成としたもの。バランス接続と違いステレオミニプラグ部分では一緒になるものの、音の広がりと引き締まった低域を実現できるとしている。
もちろん、ケーブルは着脱式のため、バランスケーブルを使用すればさらに低ひずみかつ繊細な音を再生できる。「IFA2014」で話題になった米KIMBER KABLE製オプションケーブルには、2メートルのバランスケーブル「MUC-B20BL1」(2万4000円前後)をラインアップ。同時発表のバランス接続対応ポータブルヘッドフォンアンプ「PHA-3」などと組み合わせて利用できる。なお、KIMBER KABLEの単売ケーブルには、ほかに3メートルの標準プラグケーブル「MUC-B30UM1」(2万4000円前後)、1.2メートルのステレオミニケーブル「MUC-B12SM1」(2万2000円前後)などがある。
ヘッドフォンの重量は約335グラム。インピーダンスは70オーム、感度は102dB/mWとなっている。
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