1人暮らしをする人のうち、どれほどの人が掃除機を使っているのだろうか。というのも、1Kで暮らす筆者は普段、掃除機を使わないのだ。掃除をするのは毎週末に1回。部屋全体にはたきをかけ、床に落ちたホコリを棒状のフローリング用掃除具でスイスイ拭き取る。実は国内メーカー製のキャニスター掃除機を持っているのだが、引っ越しするときの大掃除で1回使っただけで今はクローゼットの中に眠っている。
そんな我が家に「吸引力の変わらない、ただひとつの掃除機」――のCMでおなじみのダイソン掃除機「Dyson fluffy」(ダイソン フラフィ)がやってきた。ダイソンは家庭用の高級掃除機のイメージがあったが、LifeStyle編集部S編集長いわく、「1人暮らしでも便利に使えるのでお勧め」とのこと。
そもそも掃除機を使わない1K暮らしの筆者が「欲しい!」と思うほどの魅力はあるのだろうか。半信半疑のままとりあえず1カ月使ってみることにした。
ちなみに、ダイソンは5月12日にコードレス掃除機の新製品「ダイソンV6シリーズ」を発表している。新たに本体最後部の排気口にHEPA(High Efficienty Particulation Air)フィルターを搭載。本体各所の密閉性も上げており、排気と一緒に微細な粒子が外に出ることを防ぐという。
今回使ったのは、上位モデルの「DC74 モーターヘッド コンプリート」。コンプリートは、ソフトローラーを採用する床用モーターヘッドに加えて複数の付け替え可能なノズル部分が付属する。
具体的には、スタンダードモデルの「DC74モーターヘッド」には入っていない「延長ホース」や「ハードブラシ」「フトンツール」のほか、「ミニモーターヘッド」「コンビネーションブラシ」「隙間ノズル」の計6つ。
1人暮らしには、スティック用にソフトローラーヘッドを使い、ハンディ用にミニモーターヘッドを使うのがお勧めだ。特にハンディ型でミニモーターヘッドを使うと布団やカーペットなどあらゆる場所を掃除できるので、フローリング用のソフトローラーヘッドと使い分ければこの2つで事足りる。
さまざまなツールがあるのは便利だが、1人暮らしがどうかにかかわらず、収納には工夫がいる。キャニスター型の「DC63」を紹介したときには、ツールやヘッドをバケツケースに収納した。同梱される収納用ブラケットを使えば本体とツールを2つまで収納できるが、壁に穴を空けたり、固定用ネジを別途用意したりする必要がある。賃貸で使うのは難しそうだ。
ひとまず、オーソドックスなソフトローラーヘッドを使ってみることにした。電源スイッチはトリガー式で、人さし指で握ると動き出す。キャッチコピーの通り、これまで使った掃除機とはまったく異なる吸引力の高さと安定感だ。実は吸引力が弱すぎてまったく使わなくなってしまったもらいもののハンディ型掃除機もあった(もはやどこにあるのか分からない)。サイクロン式なので、リアルタイムで透明なダストカップに細かいホコリやチリがたまっていくのを確認できて気持ちいい。
1人暮らしだと壁が薄いので騒音が気になるところだが(騒音問題で“壁ドン”騒ぎに発展したこともたびたびある)、深夜さえ避ければそこまで音は気にならない。ただし、「強モード」だと音量がかなり大きくなる。
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