なるほど確かにテレビっぽい。リニューアルした「dTV」の“ザッピングUI”を試す:専用STBも発売(1/3 ページ)

» 2015年06月23日 21時37分 公開
[平賀洋一,ITmedia]

 ネット経由でいつでも映画やドラマなどが楽しめるビデオオンデマンド(VOD)サービス。手頃な定額料金制が導入され、デバイスとモバイル回線の進化でスマートフォンやタブレットでも快適に視聴できるようになった。この秋には米国で人気の動画配信サービス「Netflix」が日本に上陸する予定で、さらに盛り上がりを見せそうだ。

photo 「dTV」のアプリはAndroid版とiPhone版がある

 それを見越してか、この春に大幅なリニューアルを行ったのがNTTドコモとエイベックス通信放送が提供している「dTV」。従来の「dビデオ powered by BeeTV」(dビデオ)からサービスブランドを変更し、ユーザーインタフェース(UI)も大きく変えた。さらにリビングのテレビでも利用できるよう、新たに専用のセットトップボックス(STB)の販売も開始した。

photo iPhone 6 Plusで「dTV」を使ってみた

 このdTVはドコモのサービスで、ドコモのスマホユーザーであれば新規契約や機種変更などの機会にオプション加入していることも多い。そのため、dTVあるいはdビデオのアイコンを目にしたドコモユーザーも多いだろう。だが運営の大部分はエイベックスが担っており、アプリは他キャリアのスマートフォンやタブレットでもダウンロードできる。作品を視聴するにはユーザー認証用の「docomo ID」が必要になるが、docomo IDはドコモ契約がなくても作成が可能。つまりdTVは、回線にとらわれず利用できるキャリアフリーのVODでもある。

photophoto メニューではなく、作品の1シーンやタイトル画面が表示される新UI。しばらくすると、予告編などが流れ出す

 料金は月額500円(税別)の定額制で、最初の契約から31日間は無料。ただし作品によっては「レンタル」扱いになり、別料金が発生する。ラインアップする作品は12万本とされ、国内外の映画・ドラマ、アニメ、子供向け、バラエティなどのテレビ番組、ミュージックビデオやカラオケまで、ジャンルとしてはまんべんなく取りそろえている印象だ。フィーチャーフォン時代から続くBee TVブランドの独自コンテンツもあり、dTV限定をうたう作品も多い。

photo もちろん横画面表示も可能
photophoto タイトル画像をタップすると作品情報を表示。再生したり、シリーズ作品を表示する(写真=左)。5月19日に追加された「FOXチャンネル」は“放送”に近い編成の独立したジャンルだ(写真=右)

 また5月19日からは新たに「FOXチャンネル」の配信が始まった。dTV内のFOXチャンネルは海外ドラマとは別の独立したジャンルで、CSやCATV向けのFOXチャンネルとほぼ同じ編成で番組をリアルタイム配信している。見逃し配信として過去の番組を一定期間見ることもできるが、VODというよりは“放送”に近いスタイルのサービスだ。そのため独立したジャンルになっているのだろう。

確かにテレビっぽい dTVアプリのザッピングUI

 リニューアル前の3月末時点の数字になるが、dTV(dビデオ)の契約者数は約468万件。同じタイミングで100万契約を発表した「Hulu」(国内のみ)の5倍近いユーザー数だ。さらにdTVは、Huluがシーズン4まで配信していた人気の海外ドラマ「ウォーキング・デッド」のシーズン5をVODサービスとして独占配信したり、真田広之出演の「HELIX 黒い遺伝子」を日本でいち早く配信したりするなど、ラインアップの強化を進めている。

 そして今回のdビデオからdTVへのリニューアルで最も大きなウェイトを占めたのが、UIの刷新だったという。これまではアプリを起動すると、おすすめ作品が表示され、その下にランキングと新着作品が並び、メニューをたどって目当ての作品を探す……という、VODとしてオーソドックスなものだった。

「dTV」のザッピングUIを使ってみる

 dTVは起動すると作品のサムネイルが縦スクロールで次々と表示され、左右のフリックでジャンルを切り替えるというスタイルになった。サムネイルを一定時間見ていると自動で予告編が流れ出すなど(例外作品もある)、テレビのチャンネルを次々と切り替える“ザッピング”に近い操作性だ。

photophoto 表示するチャンネルはカスタマイズできる(写真=左)。階層をたどるタイプのメニューも用意した(写真=右)

 もちろん従来のようなジャンルごとのメニューや検索フォームもあり、見たい作品が決まっているならそちらから探すこともできる。ただdTVの担当者によるとザッピングのようなUIを採用したのは、「テレビのようにチャンネルを切り替えて、新しい作品に出会って欲しい」という考えがあったためとのこと。確かにフリック操作で作品タイトルを次々見ていると操作が途切れることがなく、「お、これは面白そう」と感じることも多い。実にテレビっぽいVODサービスだ。

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