米iFixitは10月25日(現地時間)、米Appleが23日に発売した折りたたみ型iPhone「iPhone Duo」の分解レポートのブログと動画を公開した。これまで分解した折りたたみスマートフォンの中で最も修理しやすいと評価する一方、内側ディスプレイの修理には大きな課題が残ると指摘している。
iFixitは、通常のiPhoneで採用している修理しやすい設計がiPhone Duoにも取り入れられている点を評価した。2つのバッテリーはいずれも電気を流すと剥がれる接着剤で固定されており、バッテリーを曲げたり工具で無理に剥がしたりせずに取り出せる。バッテリーの容量は7.5Whと11.6Whで、合計19.1Whだ。外側ディスプレイや内側ディスプレイ周囲のトリム(縁のパーツ)も壊さずに取り外せた。ロジックボードは近年のiPhoneに多い2層構造ではなく1層構造で、カメラや充電関連の部品にも少ない手順でアクセスできる。ただし、分解には5種類のドライバーが必要だった。
画面の折り目を目立たなくする仕組みも調べた。内側ディスプレイ表面のナノテクスチャ仕上げは、顕微鏡で見ると小さな丸い突起が並んだ構造で、反射光を散乱させて折り目を目立たなくしている。この層を外すと、折り目は韓国Samsung Electronicsの「Galaxy Z Fold8」よりも目立つほどだという。このカバー層は有機ELパネルを残したまま交換でき、Appleの修理料金は保証対象外で49ドル(AppleCare加入時は19ドル)だ。
一方、内側ディスプレイ全体を交換する場合、保証対象外の修理料金は999ドルで、本体価格の半分に相当する。iFixitは、ユーザーから折り目付近に亀裂や明るい線が現れたとの報告が相次いでいることにも触れた。ヒンジの3Dモデルを使った分析では、損傷はヒンジ中央部の支持構造付近に集中しているが、原因は特定していない。また、蛍光パウダーを使ったテストでは、パウダーの一部がヒンジの可動部に入り込み、開閉時にヒンジがジャリジャリと異音がするようになった。
iFixit恒例の“修理しやすさ”スコアは、暫定で10点中5点。iFixitが折りたたみスマホに付けたスコアとしては最高点だ。ただし、交換部品の提供を待っている段階のため、この採点は暫定という。内側ディスプレイとヒンジの修理の難しさが大きな減点要因で、修理しやすさを最優先するなら、通常のスマートフォンを勧めるとしている。
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