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設置スタイルで選べる2つの“YSP”――ヤマハが「YSP-1600」と「SRT-1500」を発表

» 2015年08月21日 23時44分 公開
[ITmedia]

 ヤマハは8月21日、デジタル・サウンド・プロジェクターの新製品「YSP-1600」と台座型サラウンドシステム「SRT-1500」を発表した。いずれも9月上旬に発売する予定で、価格はオープンプライス。店頭では両機種とも税込み6万5000円前後になる見込みだ。

「SRT-1500」

「YSP-1600」

 「YSP-1600」は、テレビの前に設置できるサウンドバータイプのYSP。「YSP-1400」の後継という位置づけになるが、機能面は大幅に拡充している。一方の「SRT-1500」はテレビの下に設置する台座型の「サウンドステージ」(同社)。55V型以下の薄型テレビに対応する。ユニット構成は異なるが、両機種ともヤマハ独自のビームスピーカーで音を壁に反射させるデジタルサウンドプロジェクター技術を採用するなど基本機能は共通となっている。

 ワンバータイプのYSP-1600は、本体中央に28ミリ径のビームスピーカーを8個並べ、その両サイドには85ミリ径のウーファーを搭載。従来機に比べ、ビームスピーカーを上向きに設置することで「中低域の量感を向上させた」ほか、ウーファーも上向きにして「音の広がりが向上した」という。

 一方のSRT-1500は、ビームスピーカーの両サイドに40×100ミリ径の楕円(だえん)ステレオスピーカーを搭載。さらに底面に85ミリ径サブウーファーを搭載し、バスレフポートでキャビネットの容量を生かす。

ヤマハの新提案「MusicCast」

 機能面は従来機に比べて大幅に拡充された。BluetoothやWi-Fi(IEEE 802.11b/g/n)を内蔵し、「vTuner」や「radiko.jp」、AirPlayなどを利用できる。またスマートフォンなどに専用アプリの「HOME THEATER CONTROLLER」を導入すれば、無線LAN経由で本体操作が可能。音量調整や入力切替とった基本操作に加え、シネマDSP(5モード)の選択などに対応した。

「MusicCast CONTROLLER」

 ヤマハが提案するネットワークの新しい使い方が「MusicCast」だ。MusicCastは、Wi-Fiを使った新しいマルチルーム機能。専用アプリ「MusicCast CONTROLLER」をインストールしたスマートフォンやタブレット端末を使い、端末内の音楽やネットワーク内にあるPCから音楽をワイヤレス再生することができる。またMusicCast対応機器同士がワイヤレス接続し、音声配信や受信が可能になっているのもポイント。機器をグループ化しておくと、マスターとなる機器から楽曲やネットラジオなどの再生を指示することができる。同社では、今後も対応機器を追加していく計画だ。

最大10台の対応機器を手元のスマートフォンで一括管理できる

個別のボリューム調整も可能

 入力端子は両機種ともHDMI 1系統と光デジタル、ステレオミニ。出力はHDMI1系統で、4K/60pおよびHDCP2.2をサポートした。またスーパーウーファー用のプリアウトも備えている。

 本体サイズと重量は、「YSP-1600」のが1000(幅)×65(高さ)×130(奥行き)ミリ、4.7キログラム。「SRT-1500」は780(幅)×77(高さ)×370(奥行き)ミリ、9.3キログラム。SRT-1500には55V型以下の薄型テレビを載せることができる。

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