日本放送協会(NHK)は9月3日、世界で初めてHDR(ハイダイナミックレンジ)に対応した85V型の8K液晶ディスプレイを発表した。シャープとの共同開発。9月11日からオランダのアムステルダムで開催される欧州最大の放送機器展示会「IBC2015」で公開する。
HDRは、テレビ画面で表現できる映像の明暗の幅(=ダイナミックレンジ)を拡大する技術だ。NHKでは、従来のテレビジョン方式と互換性のあるHDR方式をBBC(英国放送協会)と連携して開発したという。ディスプレイの最大輝度は1000カンデラ/平方メートル以上。コントラスト比は10万:1以上。またUltra HD(4K/8K)の世界標準であるITU-R勧告BT.2020の色域包含率は77%となっている。
次世代映像技術の台風の目、HDRで“世界が変わる”
NHK技研公開に見る8Kの“今”
大きくなってきた“8Kの足音”――NHK技研公開2015
4Kテレビの先へ――シャープが8K時代を見据えた液晶テレビ「AQUOS 4K NEXT」を発表Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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