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ランニングで大活躍の予感! ずれにくく耳の穴をふさがないオープンイヤフォンは“買い”か?目の付け所が「シャープ」です(1/2 ページ)

» 2015年09月16日 06時00分 公開
[村上万純ITmedia]

 猛暑が過ぎて涼しい季節となり、ランニングやサイクリングなどに最適な“スポーツの秋”が到来してきた。運動をするときに音楽を聴く人は多いだろう。だが、運動中にイヤフォンが外れてしまったり、耳穴に汗をかいて不快感を感じたりすることもある。

 そんなトラブルに効果がありそうなのが、シャープのオープン型イヤフォン「RG-H100」だ。“耳をふさがない”というコンセプトで開発された、まさに目の付け所が“シャープ”な一品。

photo 耳に密着しないオープン型イヤフォン「RG-H100」
photo “耳をふさがない”というコンセプトで開発された

 耳に密着しないので周囲の音が聴き取りやすく、鼓膜への負担を軽減するので難聴のリスクも減る。こめかみ付近にラバー素材を当てて固定する耳掛けタイプで、ランニング中もずれにくく、蒸れにくい。IPX3相当の防滴性能をサポートするので、汗をかいても安心だ。

photo スピーカー部は1円玉と同等の大きさ
photo 聴き疲れしにくく長時間の作業におすすめ

外で使っても安全 だが、音漏れは……?

 周囲の音が聞こえるので、屋内トレーニングだけでなく、屋外のウォーキングやランニングにも使える。試しにRG-H100を装着して外を走ってみたところ、車の音だけでなく人の足音もはっきりと聞こえたので安全性は高いといえる。走っている間にイヤフォンがずれることもなかった。付属のイヤーホールド(ラバー素材)を使えば、安定感が増す。ただし、メガネの上から掛けると着け心地がやや窮屈に感じる。サングラスも違和感があるだろうが、帽子とは併用できる。

photo 付属のイヤーホールドで安定感が増す

 オープン型だと音漏れが懸念されるが、指向性の高い特殊構造で音漏れを軽減しているという。オフィスの自席で使用したところ、周囲が静かだと隣席に多少音漏れするが何の曲かまでははっきりと分からないレベル。キーボードをタイプする音やFAXの音、会話などが飛び交う中ではほとんど音は聞こえない。やはりウォーキングやランニングなどの屋外での使用がメインになりそうだ。

photo 屋外で使っても周囲の音をしっかりと拾ってくれる

音質、デザインよりも利用シーンを重視

 スピーカー部は20ミリ径で、イヤフォン部のサイズは1円玉とほぼ同等。最大入力は5ミリワット、音圧感度は112dB/ミリワット、インピーダンスは16オームで再生周波数帯域は100〜2万Hzというスペックだ。オープン型の特性もあり、高品質な音を楽しみたい人よりは使い方を重視する人に向く。ケーブル中央には音量を調節するスライドバー、着信応答用操作ボタンのほか、マイク機能を搭載。スマホをポケットの中に入れたままでも着信に応答してハンズフリー通話ができる。ワイヤレス対応だとより運動時に便利だったといえよう。

photo スピーカー部。こめかみ部分にラバー素材を当てて固定する
photo ケーブル中央に音量調節用バーと着信応答用の操作ボタン、マイクを搭載する

 本体サイズは11(幅)×15.3(奥行き)×5.2(高さ)ミリ、重量は30グラム(ケーブルを含む)。プラグ部は3.5ミリステレオミニ端子で、ケーブルの長さは1.2メートル。クリップ、イヤーホールド(装着を安定させるもの)が付属する。カラーはシルバー系、ブルー系、レッド系の3種。通常のイヤフォンよりやや大柄なサイズなので、デザインを含めて好みが分かれるところだろう。

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