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ヤマハ、DTS:XもサポートしたミドルクラスAVアンプ「RX-V781」「RX-A860」

» 2016年07月14日 16時01分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]
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 ヤマハは7月14日、ミドルクラスAVアンプ2機種を発表した。Dolby AtmosやDTS:Xに対応した「RX-V781」および、その“AVENTAGE仕様”となる「RX-A860」だ。8月上旬の発売を予定しており、価格はRX-V781が9万6000円前後、RX-A860は11万円前後(税別)。

「RX-V781」
「RX-A860」

 いずれも定格出力130W/chのフルディスクリート構成パワーアンプを7ch搭載した7.1ch対応機。RX-A860は、RX-V781をベースに剛性の高いアルミフロントパネルや底面中央のインシュレーター(5番目の脚)を持つ音質強化モデルという位置付けで、外観のほかにHDMI端子の数(後述)など一部仕様が異なる。

 ヤマハのミドルクラスAVアンプが、Dolby AtmosとDTS:Xの両方をサポートしたのは初めて。5.1.2chスピーカー構成をサポートし、プレゼンススピーカーはフロントスピーカー上方の壁に設置する「フロントハイト」、天井に設置する「オーバーヘッド」、そしてフロントスピーカーの上に設置する「ドルビーイネーブルドスピーカー」の3パターンから選択できる。もちろんヤマハ独自の「シネマDSP<3Dモード>」もサポートする。

 音質面では、昨年からのロームと共同開発したボリュームICによって低域のレスポンスや音の解像度が向上。オーディオ用のPMLコンデンサーと合わせてグレードの高い音を実現したという。

radiko.jpプレミアムに対応

 ネットワークオーディオ機能は、最大192kHz/24bitのPCM音源および5.6MHzまでのDSDを再生可能。Apple Losslessも96kHz/24bitまで対応する。ネットワーク接続は有線のほか、Wi-Fiによるワイヤレス接続が可能だ。専用アプリ「AC CONTROLLER」を使えばAVアンプのリモート操作が行えるほか、スマートフォン/タブレット内の音楽コンテンツを再生できる。

ネットワークオーディオ機能でハイレゾ再生中

 また今回から採用された新機能として、radiko.jpプレミアムへの対応が挙げられる。スマートフォン/タブレットに「MusicCast CONTROLLER」アプリを導入すれば、radiko,jpプレミアム(有料のエリアフリー聴取)が可能になるという。

付属のリモコン

 MusicCastは、ホームネットワーク内にある対応機器同士で同じ楽曲を再生したり、コンテンツを共有したりといったことを可能にするヤマハ独自の機能だ。対応機器として、既にワイヤレススピーカーの「WX-030」やCDプレーヤー「CD-NT670」、サウンドバーの「YSP-5600」などがある。

 また、Bluetoothの送受信も可能で、Bluetooth対応スピーカーやヘッドフォンに楽曲の送り出しが可能。この場合のソースは“Bluetooth以外”となる。なお、コーデックについては受信時はSBC/AACを利用できるが、送信時はSBCのみだ。

 一方、今回からUSB端子はiOSデバイスとの接続に非対応となった。ヤマハでは、「Bluetoothでmuisc Enhanserが使えることもあり、(USBはBluetoothで)代用できる」と話している。

「RX-V781」の背面端子

 HDMI端子は、4K/60p(4:4:4、10/12bit伝送)に加えてHDR、BT.2020の伝送をサポートするなど、Ultra HD Blu-ray再生の要件をカバー。RX-V781のHDMI端子は6入力/2出力、RX-A860は8入力2出力だが、そのうち3入力2出力がHDCP 2.2対応となっている。このほか、4Kアップスケーリングにも対応した。

本体サイズと重量は、RX-V781が435(幅)×171(高さ)×382(奥行き)mm、10.5kg。RX-A860は435(幅)×171(高さ)×381(奥行き)mm、10.6kg。

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