ITmedia NEWS >

軽さは正義! 思い切りの良さが光るシャープのスティック掃除機「ラクティブ エア」

» 2016年11月10日 20時51分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]

 「最新のスティック掃除機は、高性能化に伴って重くなり、“サッと掃除”が困難になった」――シャープが11月10日に発表したコードレススティック掃除機「RACTIVE Air」(ラクティブ エア)は、こうしたトレンドに対するアンチテーゼだ。ヘッド部を含めても重量約1.5kgという軽さが特徴で、女性でも片手で持ち上げることができる。

シャープの「RACTIVE Air」(ラクティブ エア)。付属の「はたきノズル」を装着すればエアコンの上面も楽に掃除できる

 RACTIVE Airは、5月に発売した「FREED」(EC-SX520)をベースに軽量化を図ったモデルだ。バッテリーやモーターは共通の遠心分離サイクロン方式として吸引性能を確保した上で、バッテリーのカバーやモーターを包んでいた防音クッション(吸音材)、アレルゲン用のフィルターなどは思い切り良く外した。当然、駆動音はかなり大きくなっているが、高周波を抑えて人に不快感を与えにくい音にしている。

比べるとかなりスッキリ

 またダストカップもひとまわり小さく、フィルターの目に詰まったゴミを落とす金具などもない。「ダストカップは小さくなったが、毎日掃除しても1週間分くらいは使える」(同社)。さらにFREEDはヘッド部に搭載したモーターによるパワーアシスト機能も特長だが、RACTIVE Airでは省略。もちろん掃除にあまり関係のないプラズマクラスターイオン発生器も外している。

左が現行FREEDのフィルターとダストカップ。右はRACTIVE Airだ

 最後のポイントは新素材の採用だ。延長パイプに掃除機としては業界初というドライカーボンを使用した。ドライカーボンといえば、軽さと強さを兼ね備え、航空機や釣り具などに使用される炭素繊維強化樹脂だ。「従来のカーボン素材は、樹脂の中にカーボンを練り込んだものだった。しかし今回はカーボン繊維のシートを積み重ね、高温・高圧で成形した」(同社)

右がRACTIVE Airのドライカーボン製パイプ。肉厚がまったく違う

 結果として、RACTIVE Airはヘッド部やパイプを含めても重量はわずか1.5kgと、FREEDに対して40%もの軽量化を果たした。掃除の際に必要な力も5割減。「今までの半分の力で掃除機を持ち上げることができる。いつでも気がついたときにサッと取り出し、掃除する習慣をつければ、週末のまとめ掃除は不要になり、“家族の時間”にできるのではないか」(同社)

スリムで軽い

 もちろんハンディークリーナーとしても使用可能。パイプを外して付属の「はたきノズル」や「すき間ノズル」を装着すれば、エアコンの上や本棚、PCのキーボードなど凹凸のある場所も簡単に掃除できるという。

 付属のリチウムイオンバッテリーは、「標準モード」で約30分間、「強モード」では約8分間の連続駆動が可能だ。本体から取り外して充電するセパレート・チャージ方式を採用しており、別売オプションとしてバッテリー単体(8000円)も販売する予定だ。

付属のノズル
バッテリーは取り外し可能

 RACTIVE Airは、ピンク系、イエロー系の2色を12月8日発売予定。価格はオープンプライスだが、店頭では6万円前後(税別)になる見込みだ。

ピンク系、イエロー系の2色

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.