暑くて寝苦しい夜、エアコンはつけっぱなしか、タイマーか? ポイントは別のところにあった
暑くて寝苦しい夜。エアコンをつけっぱなしにして寝るか、タイマーをセットして寝るかは人によって判断の分かれるところです。しかし、ダイキン工業が7月4日に発表した「夏の寝室でのエアコンの使い方」に関する意識調査によると、いずれの場合も心地良い眠りにはつながっていないそうです。では、どうしたらいいのでしょうか。
ダイキン工業が20代~70代の男女1000人を対象に調査したところ、暑さからなかなか寝つけない人は全体の63.1%に上りました。また夜中に途中で起きてしまう人も61.2%と夏場はとくに睡眠に関する悩みを抱えている人が多いようです。
その対策として、エアコンを一晩中つけっぱなしにしている人は23.5%、タイマーを使っている人は53.1%でした。しかし、それぞれの使い方をしている人たちの過半数が「暑くて寝苦しい」経験をしているそうです。とくにタイマー派では、「暑くてなかなか寝つけない」人が65.9%、「暑くて夜中に起きてしまう」人も64%と寝苦しさを経験しています。エアコンの使用がそのまま快眠にはつながっていないことが伺えます。
湿度に着目
では、どうしたら良いのでしょう。奈良女子大学で生活環境科学を研究している久保博子教授によると、夏の快眠には「温度」だけでなく「湿度」も重要だそうです。
「人は入眠時に体温を下げるため、手足を熱くして熱を発散したり、汗をかいてその気化熱で熱を放出しようとします。そのため寝ている間で最も発汗量が多いのが入眠直後。しかし、梅雨時から夏場にかけて、湿度は非常に高くなり、室内でも時には80%ぐらいになることもあります。こうなると、汗がなかなか乾かず、不快感とともに体温調整も上手くいかず寝つきが悪くなるということにつながります。汗がべたべたと不快でないようにするためには、湿度を50%程度より低くするのがよいでしょう」
一方、室温が低すぎると血管が収縮して放熱できず、逆によく眠れなくなるそうです。「夏の薄い半袖半ズボンなどの寝衣とタオルケット程度の少ない寝具では26℃~28℃ぐらいの温度が快眠につながります」(久保教授)
一晩中エアコンを使いたい人の場合、28°C以上で湿度50~60%の「除湿運転」にします。すると体温を冷やしすぎずに体感温度だけが下がり、入眠直後の汗をしっかり乾かすことができるため、眠りやすい環境になるそうです。
またエアコンをつけっぱなしにしたくない人の場合、切タイマーを3時間に設定すると入眠直後の深い睡眠(ノンレム睡眠)が2周期確保できるのでおすすめだそう。1時間や1.5時間では深い眠りに入った最中に暑さで目が覚めてしまうことが多くなります。「睡眠は最初が肝心です。最初の深い眠りが持続せず浅くなると、後半に深い眠りで補おうとします。この深い睡眠が分断されてしまう状況で目が覚めてしまうのです」(久保教授)
寝苦しい梅雨の季節、エアコンをうまく使って切り抜けましょう。
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