夏場は大活躍のエアコン。でも、暑くなって動かしてみたら調子が悪くて困った! なんてこと、ありますよね。そうならないため、今のうちにエアコンの試運転をしておきましょう。
大手空調機メーカーのダイキンによると、暑さが本番を迎える7月はエアコンの修理・点検の問い合わせが最も多い時期。なんと5月の4倍にもなるそうです。すると対応するほうも大変ですから、修理に来る日が遅くなったり、スケジュールが合わなかったりと、なにかと面倒が増えます。エアコンのトラブルは春のうちに発見し、対応しておきたいものです。
では、エアコンの正しい試運転とはどうやるのでしょうか。
ダイキンによると、ポイントは実際に冷やすこと。室内機が動いたからOKではなく、室外機のコンプレッサー(圧縮機)がしっかり働くかを確認しなければなりません。
リモコンの設定は「冷房の最低温度」にします。そして室内機からの水漏れといった不具合を発見するためには、循環する冷媒ガスが安定し、室内機内部に結露水が出てくるまで――つまり30分程度の運転が必要。室外機につながる管と一緒に配水管が外に出ていると思いますが、ここから水が出てくるまで運転し続けることが目安になります。
そのほか、チェックするポイントは以下の通り。
さらにフィルターの掃除もして、室外機の吹き出し口をふさぐような場所にモノを置いていないかなど、周囲の状態もチェックしておきましょう。冷房性能と電気代に大きく影響します。なお、エアコンの室外機にカバーを付けている家がありますが、節電目的なら間違いだそうです。
ダイキンが実施したアンケート調査によると、全国のユーザー300人のうち、エアコン試運転の経験がある人はわずか3割。またエアコンの修理を依頼したことのある人に異常を発見したタイミングをたずねると、「夏になって冷房を使い始めて」が8割以上だったそうです。
そして点検修理を依頼した際に困ったことは、「修理の人が来るまでに時間がかかった」(27.6%)、「来てもらう日の調整に困った」(26.3%)、「その日に直らなくて使用できなかった」(21.1%)と、修理日程や修理待ちの期間にエアコンが使えないことを挙げています。経験のある方も多いと思いますが、今年はそうならないよう、春のうちにエアコンの試運転をしておきましょう。
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