パナソニックが目指した“最高峰のリビングテレビ”とは? 1.8倍も明るくなった「EX850シリーズ」登場
パナソニックは8月28日、4K対応液晶テレビの上位機「EX850」シリーズ3機種を発表した。「リビングルームに置くテレビの最高峰を目指した」という意欲作だ。有機ELテレビも手がけている同社は、黒の締まりや色再現性に秀でた有機ELをシアター向けと位置付け、一方で画面輝度をかせぎやすい液晶はリビング向けとしてそれぞれの長所を生かす考えだ。
電源から強化して明るさを1.8倍に
日本の明るいリビングルームに設置することを想定し、画面の明るさと視野角、音にこだわったテレビ。まずバックライト用LEDを高輝度化し、それを効率的に利用するためにシート構成も見直した。従来機「DX850」シリーズ比で約1.8倍の輝度を実現したという(49V型は1.4倍)。
「一般的な高輝度パネルは一部が明るい映像のとき、暗い部分から電力を融通して明るくしているが、これでは全体的に明るいシーンでは明るさ感が不足してしまう傾向がある。今回はバックライトに供給する電源から強化し、画面全体が明るくなるバックライトシステムを開発したことにより、従来より一層、明るさや輝きを再現できるようになった」(同社)
液晶パネルには視野角の広いIPSタイプを採用し、表面は映り込みを抑えた半光沢処理だ。こうした仕様もすべてリビングルームのため。「色再現性とコントラストの高い映像を、明るいリビングで家族一緒に楽しめる」(同社)
テクニクスと再設計した音
画面と平行して音質面も磨いた。スピーカーは画面両サイドと下部に分けて配置しているが、このうちサイドスピーカーはハイレゾ音域までカバーできるツイーターを画面中央と同じ高さに置き、その上下を挟むようにミッドレンジ2基を配置するという“仮想同軸配置”だ。指向性の高い音をサイド中央から出すことで、音像が画面の前方に定位する仕組みになっている。
テレビの背面には2つのウーファーと4つのパッシブラジエーターを配置。片側4L(リットル)の容積を持つキャビネットから前方までダクト(音導管)を延ばし、低域も前方に向けて放出する。
そしてこれらのスピーカーユニットを駆動するのはテクニクス自慢のフルデジタルアンプ「JENOEngine」。従来機の「DX850」シリーズでも使用していたが、今回はテクニクスのエンジニアと設計からチューニングまですべて共同開発したものだ。「部品、回路基板はゼロペースで作った。オーディオグレードのパーツを採用したほか、スピーカーごとに電源回路を分離するなどしてノイズを低減。よりクリアな音質になっている」という。さらにテクニクスの匠(技術者)が独自の音響解析システムを用いた調整と官能評価を行い、クオリティーの向上を図った。
もう1つのトピックは、EX850シリーズが1月のCESで発表されたベルリン・フィルとのコラボレーションの初めての成果であるということだ。ベルリン・フィルの動画配信サービス「デジタル・コンサートホール」の音を最大限に楽しめるよう、ベルリンフィルの録音プロデューサーといっしょに「ミュージック」モードをチューンアップ。多彩な編成のオーケストラサウンドを再現するため、「従来のテレビにはない技術やノウハウ」を取り入れたとしている。
放送と録画、VoDを一覧表示する「アレコレチャンネル」
ユーザーインタフェースの面にも新しい機能を用意した。「アレコレチャンネル」は、リモコンの「アレコレ」ボタンを押すと、現在視聴できるコンテンツと今後放送される番組を一覧表示するというもの。今後放送される番組は「予約する」一覧に分類され、「ニュース」や「バラエティ」などジャンル別番組表を使って“お目当て”の番組を素早く探し出すことができる。キーワード設定にも対応しているため、好きなタレントやジャンルをあらかじめ登録しておくと、該当するコンテンツを自動的に集めてくれる。
内蔵チューナーは3系統。別売のUSB外付けHDDを接続すれば番組を視聴しながら2番組の同時録画が可能だ。一方の画配信は、「NETFLIX」をはじめ、「dTV」や「Amazonビデオ」「youtube」などをサポート。スポーツライブストリーミングサービスの「DAZN」にも対応した。
EX850シリーズは10月20日に発売される予定だ。価格はオープンプライスで、49V型「TH-49EX850」は30万円前後、55V型「TH-55EX850」が34万円前後、60V型の「TH-60EX850」は41万円前後(いずれも税別)になる見込み。
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