1GbpsのUWBチップ、Motorola子会社が来年投入

» 2004年06月08日 08時25分 公開
[ITmedia]

 Motorola子会社のFreescale Semiconductorは6月7日、業界最速をうたった1Gbpsのウルトラワイドバンド(UWB)製品など、3種類の高速UWB製品を来年に向けて投入する計画を発表した。

 同社の既存のチップセット「XtremeSpectrum」では110Mbpsの伝送速度を実現しているが、新しいUWB製品では220Mbps、480Mbps、1Gbps版を投入する。さらに、携帯電話、メディアプレーヤー、デジカメ、ビデオカメラなどの携帯機器では低消費電力でコスト効率の高いUWB製品が要求されることから、バッテリー持続時間向上につながる高度な電力管理ツールを組み込むとしている。

 向こう3年のうちに登場が見込まれる新型のアプリケーションでは、1Gbps以上の伝送速度を備えた製品の需要はさらに高まるとFreescaleは予測。例えばMPEG-4形式で複数の映画を保存できるマルチメディアプレーヤーには、映画を数秒でアップロード/ダウンロードするために1GbpsのUWBが必要になると指摘している。

 現在顧客向けにサンプル提供されているXtremeSpectrum UWBチップセットは、今年7〜9月期に正式発売の見通し。220Mbps以上のデータ転送速度を備えた第3世代のUWB製品は今年10〜12月期にサンプル出荷が開始され、480Mbpsと1Gbpsの製品は来年に向けてサンプル出荷開始の見通しとなっている。

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