ソフトバンク、ダイエーホークス買収に名乗り

» 2004年10月18日 06時39分 公開
[ITmedia]

 ソフトバンクが、プロ野球球団・福岡ダイエーホークスの買収に名乗りを上げる。18日午前、孫正義社長が福岡入りし、麻生渡同県知事らに会いプロ野球参入に理解を求めた。球団の本拠地は引き続き福岡とし、買収目的について「ソフトバンクの認知度向上につながり、本業との相乗効果が見込める」などと話した。

 球団親会社のダイエーは産業再生機構に支援を要請。ダイエーは球団株式の98%を保有しており、今後も継続保有する意向を示しているが、機構側は本業に関係がない球団保有の見直しを求める見通しだ。

 ただ、球団を売却するとしても、売却先は今後選定する再建スポンサー企業の意向が尊重される方針。スポンサー決定は機構によるデューデリジェンスを経て年明け以降になると見られる。プロ野球協約では、新規参入企業は11月末までにオーナー会議で承認が必要。ソフトバンクによる来季の参入は微妙だ。

 既に福岡三事業のうち福岡ドームとホテルは米投資会社のコロニーが買収済み。コロニーは球団について、入場券販売権とグッズ販売権も取得している。

 ソフトバンクは、オリックスの本拠地についてネーミングライツを取得し、「Yahoo!BBスタジアム」と命名している。ライブドア、楽天に続いてIT関連企業がプロ野球界へ参入を目指すことになる。

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