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» 2004年11月24日 23時59分 UPDATE

サイバードが過去最高売上、多角化へ

サイバードのメインとなる事業は、やはり携帯コンテンツ。だが今後は、広告事業や物販などにも力を入れる。

[杉浦正武,ITmedia]

 サイバードは11月24日、2005年3月期の中間期決算を発表した。売上は61億7000万円で、過去最高を記録するなど順調。併せて中期経営計画を発表し、コンテンツ事業以外にも注力することを表明した。

PHoto サイバードの堀社長
2005年3月期中間 前年同期比
売上 61億7000万円 24%増
営業利益 2億2800万円 663.9%増
経常利益 2億3700万円 758.1%増
中間純利益 10億3700万 ―(黒字転換)

コンテンツ以外も

 同社の事業の柱は、「細木数子六星占術」をはじめとするモバイル・コンテンツ事業。売上高で見ると、全体の63.8%にあたる39億3700万円を稼いでいる。

 ただし同社の堀主知ロバート社長は、単純にコンテンツを強化するだけではさらなる成長を見込めないとの考え。「(規模が大きくなると)コンテンツの“ネタ”の獲得というよりは、『ここに面白いコンテンツがある』と知らせるための、露出の獲得が問題になってくる」。

 コンテンツの露出を高める方法として、堀氏が挙げたのは“ダブルパーミッション”だ。

 「本当にやるかどうかは別にして、たとえばママさんバレー協会というのがあったとする。その協会は80万の会員を抱えており、求心力をもった団体だ。しかし試合日程の案内を、どう全員に告知するかで悩んでいる」

 この協会に、同社のメール配信ソリューションを提案するのだと堀氏は話す。同時に、メール下部のフッターを告知スペースとして利用させてもらう。「また、それほど多くない頻度で、我々のサービスの告知も配信する」。そうしたパーミッション広告の推進を狙う。

 堀氏は続けて、ビットワレットのFeliCa対応電子マネーサービス「Edy」を活用した事業も発展させると話す。既にEdyを利用したコンテンツ決済システムを開発しているが(9月22日の記事参照)、新たに「Edyの携帯ポータルサイト」をオープン、ここでコンテンツ販売や物販を扱うことも明かした。

 サイバードは、有線ブロードネットワークス(USEN)とも協力関係を深めている。同社が保有するケイ・ラボラトリーの株式33.4%をUSENに譲り渡したが(11月1日の記事参照)、これはUSENが持つ音楽事業のノウハウを、サイバードの着うた事業に活かしたい狙いがあってのことだ。

 堀氏は、USENが全国に80万を超える店舗を持っていることも魅力だとコメントする。「その店舗に、Edyを当てこんでいけば……」と期待を話した。

 サイバードが中期経営計画で目標として掲げたのは、「2008年3月期で600億円の売上をたてる」こと。この数字は、現状の実に10倍に当たる。

 内訳は、「コンテンツ事業が140億円、広告事業が100億円、物販事業が200億円、海外事業が90億円、ソリューション事業が70億円」。コンテンツ事業以外にも、柱となる事業を育てたい考えが見てとれた。

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