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» 2004年11月29日 14時15分 UPDATE

auコンテンツをPCと連動〜KDDIとエキサイトが新会社

KDDIとエキサイトは、携帯とPCを連動させるポータルサイト事業に取り組む新会社「Duogate」を設立する。auコンテンツとPCプラットフォームを連動させるのが狙い。

[杉浦正武,ITmedia]

 KDDIとエキサイトは12月1日、携帯とPCを連動させるポータルサイト事業に取り組む新会社「Duogate」(デュオゲート)を共同で設立すると発表した。

 新会社は、auで提供しているコンテンツをPCプラットフォームと連動させる新ポータルを、来春をめどに立ち上げる。詳細は未定だが、音楽、ゲームなどのモバイルコンテンツをPC上で検索できるサービスや、特定のモバイルコンテンツを紹介するWebページなどが検討されている。

 新サイトでは、PC向けサービスも携帯の機能を利用して強化を図る。たとえば地図サービスはEZナビウォークと連携させるほか、ストレージサービスはモバイル版ストレージサービスである「EZポケット」と連携させる考え。

 携帯とPCを、横断的に利用できるコンテンツも提供される予定。たとえば、外出先で利用していた電子書籍やゲームなどのコンテンツを、自宅のPCで続きが楽しめるようにする。携帯とPCの両方で利用できる、コミュニケーションツールの提供なども検討されている。

 課金インフラとして、PC上で詳細を確認したauコンテンツを、そのままauプラットフォームで購入、決済できるシステムも導入される見通し。その逆に、携帯からPCコンテンツを購入するような課金システム(11月10日の記事参照)の構築も視野に入っている。

KDDIとエキサイトが手を組んだわけ

 従来、個別のサービスでPCと携帯が連動するものはあったが、「ポータルサービス全体が連動しているものはほとんどなかった」(KDDI)。KDDIとエキサイトは、それぞれのサイト構築、運営ノウハウを結集するという。

 KDDIにすれば、定額制の採用や携帯向けフルブラウザの登場などで、携帯から利用しやすいPCポータルサイトを立ち上げたいという思惑があった。一方エキサイトとしても、携帯プラットフォームに事業内容を拡大することで、音楽配信サービス「エキサイトミュージックストア」やゲーム配信サービス「ゲーム・エキサイト」、ブログサービス「エキサイトブログ」などのコンテンツ販路を拡大したい狙いがある。

 「権利関係の問題があるが、たとえば着うたをPCで再生する場合はエキサイトミュージックストアを利用する、といったサービスの連携も行いたい」(エキサイト広報)

 ポータルを運営する事業者は多いが、DIONなどはKDDIという“通信事業者色”が出やすいことから、よりニュートラルな立場でサイトを運営するエキサイトが候補に挙がった。「エキサイトは音楽や映画などエンタメ系情報が豊富で、auのターゲット層が重なる」(KDDI広報)ため相互に親和性があるのではとの判断もあり、提携にいたったようだ。現時点で、KDDIがほかのISPと組むことは考えていないという。

 新会社の出資比率は、KDDIが61.5%、エキサイトが33.5%、それにKDDIが51%出資するmedibaが5%。従業員数は7人で、社長はKDDI コンテンツ・メディア本部の大朝毅氏が務める。

 新会社は上記のポータルサイト事業、課金・認証プラットフォーム事業のほかに、広告事業も手がける見通し。PC向けポータルの広告と、携帯広告を連動させた広告商品が提供されるという。

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