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» 2005年10月19日 18時49分 UPDATE

音声定額も実現〜夏野氏が話すプッシュトークの狙い (1/2)

既報のとおり、ドコモはPTT技術を利用した新サービス「プッシュトーク」を開始する。同社執行役員の夏野剛氏が、サービスの狙いを話した。

[杉浦正武,ITmedia]
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 既報のとおり、NTTドコモはPTT(プッシュ・ツー・トーク)の技術を利用した新サービス「プッシュトーク」を開始する(10月19日の記事参照)。新機種「902iシリーズ」からサービスに対応しており、今後90x系の端末はいずれも対応する予定。専用の新料金体系として、月額1050円でプッシュトークがかけ放題になる「カケ・ホーダイ」も用意した。やや変則的な“音声定額対応”ということになる。

 19日の発表会場ではドコモ執行役員 プロダクト&サービス本部のマルチメディアサービス部長、夏野剛氏がサービスの狙いや、特徴を紹介した。

電話でもメールでもない、新しいコミュニケーション

 以前から話題になっていたサービスが、ついにそのベールを脱いだ。夏野氏は「既に一部報道機関で報道されてますが」と苦笑しながら(8月17日の記事参照)、プッシュトークを新しいサービスだと強調する。「電話でもない、メールでもない、新しいコミュニケーション。今後携帯は(トランシーバーのような持ち方をしながら)こうやって話すことになる」

 プッシュトークはIPベースの通信技術を使ったPTTによる、一種のVoIPサービス。ドコモのパケット網を介して通話し、一方通行の“半二重通信”を行うため「トランシーバーのよう」としばしば形容される。今回、ドコモのプッシュトークの仕様では端末側面にプッシュトーク専用ボタンが用意され、相手とつながったらプッシュトークボタンを押して発信権を確保してから話す――というスタイルになっている。

 「特徴は、申し込みが不要なこと」(夏野氏)。ユーザーは設定不要で、902iさえ購入すれば電話番号をベースに相手にプッシュトークをかけられる。課金は独特で、プッシュトークがつながってから「1回プッシュトークボタンを押して、発言するごとに」5.25円がかかる。「もしもし聞こえますか、どーぞ」で5.25円、「はい聞こえますどーぞ」でまた5.25円がかかることになる。プッシュトークに参加するだけ、相手の発言を聞くだけなら料金はかからない。「たくさんしゃべる人は、月額1050円で何回かけても定額だ」。この定額プラン「カケ・ホーダイ」は、2006年1月開始予定となっている。

 通話できる相手は4人まで、自分も含めて最大5人で、この参加者に一斉に自分の声が届く仕組み。一回の発言は30秒までに制限されており、「1人が発言権をにぎったままいつまでもしゃべり続ける」ことはできない。なお、ネットワーク経由のため遅延が1〜2秒かかるほか、30秒間誰もしゃべらずにいるとプッシュトークのつながりそのものが切断される。

 法人など向けに、「プッシュトークプラス」も用意した。こちらは月額2100円で、最大20人を相手に通話可能。最大200グループ1000名を登録可能となっているほか、「たとえば『会議中』であるとか、状態表示(プレゼンスの表示)のような機能も増やしている」。

 ちなみに12月31日まではキャンペーンとして、プッシュトークの各料金が無料化される予定だ。

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学生などの利用を想定?

 夏野氏は、どのようなシーンでプッシュトークを利用してもらう考えなのか。話を聞く限り、かなりライトユーザーをターゲットにしているようだ。

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