レビュー
» 2006年08月01日 23時00分 UPDATE

「W42S」の音楽機能を試す(2)魅力も多いが中途半端さも目立つ――ウォークマンケータイ (1/2)

国内初となるウォークマンブランドの携帯端末「W42S」。2回目のレビューは、そのシンボルともいえるミュージックシャトルの使い勝手と、PCからの音楽データ転送についてチェックしてみよう。

[坪山博貴,ITmedia]

 前回に続き、今回は「W42S」のデザインと機能のシンボルでもある「ミュージックシャトル」の使い勝手に迫ってみよう。また、「au Music Port」を利用した、PCからの音楽データ転送についてもチェックする。

実用性も兼ね備えるもう1つの顔「シャトルプレイヤー」

 W42Sの音楽プレーヤーである「au Music Player」には、もう1つの顔がある。ミュージックシャトルやリモコン操作で音楽を楽しめる「シャトルプレイヤー」としての顔だ。音楽再生中のスクリーンセーバー兼フロントエンドともいえ、ビジュアル効果重視のものから、時刻や曲情報を表示する実用的なデザインまでさまざまなスキンが用意される。デザインは、プリセットしている5つのほか、ソニー・エリクソンのメーカーサイトからオリジナルのデザインをダウンロードして利用できる。また、スキンは音楽再生中でも上下ボタンで変更できるので、気分に合わせて好みのものを選べる。

PhotoPhoto この2点は、プリセットされるシャトルプレイヤーのデザイン。左は海面のようなアニメーションでビジュアル性が強い。右は実用性重視のタイプだ
Photo メーカーサイトからダウンロードしたスキン。カセットテープデッキを模したデザインで、リール部分がちゃんとアニメーションする

 操作が行われないと画面表示はオフになるが、メールボタンを押すとシャトルプレイヤーを継続表示できる。ただし、バッテリーを消費することになるので注意も必要だ。シャトルプレイヤー起動中は、センターキーでau Music Playerの画面に移動したり、クリアキーで待受画面と行き来することも可能だ。

音楽ケータイとして2つの大きな意味を持つ「ミュージックシャトル」

 前回触れたとおり、ハードウェアの点でも大きな特徴となっているのが、ミュージックシャトルだ。シャトルリングと中央/左右のボタンで構成され、中央のボタンでは音楽再生の開始/停止(au Music Playerの再生画面時は一時停止)、左右のボタンでは音量調整を行う。中央のボタンを長押しすると、シャトルプレーヤーが起動する。シャトルリングは2方向に少しだけ回転するタイプで、ひねるという操作感だ。ひねってすぐ戻せば曲間移動で、ひねったまま保持すると早戻し/早送り再生になる。早戻し/早送り時に音声が伴うのはさすがと思わせる部分の1つ。携帯電話の音楽再生機能では省略されることが多いからだ。

PhotoPhoto ミュージックシャトルは底面が上になり、ストラップで首から下げると上から見て操作できる。シャトルプレイヤー動作時には、デザインに合わせた色でシャトルリングや方向ボタンが点灯する(初期設定時)

 ミュージックシャトルには大きく分けて2つの意味がある。1つは「W31S」がリモコン併用時に実現していた、専用プレーヤー並みの手軽な使い勝手を、リモコンなしでも可能にした点だ。ミュージックシャトルはリモコン同様に音楽再生の操作専用になっている。(FMラジオ利用時にも使える)BGM再生中でもいちいちau Music Playerを呼び出さずに曲間移動や音量調整が行え、即座に音楽再生を停止できる。例えば、メール画面のまま再生している場合でも、曲間移動のためにメール画面を終了させてau Music Playerを呼び出すという手間がかからない。

 もう1つは、スタイルの自由度が増したことだろう。普段、携帯電話をネックストラップで首にかけている人にとってはリモコンとケーブルは邪魔になる。ソニー製品であれば「MDR-NE3」のようなネックストラップタイプのヘッドフォンと組み合わせれば、ケーブルがほとんど邪魔にならずスマートに利用でき、ミュージックシャトルの恩恵で操作性にも難は発生しない。

 筆者の個人的な意見を言わせてもらえば、リモコンは別売にし、平形プラグで接続できるネックストライプタイプのヘッドフォンを付属して欲しかったと思うくらいだ。

Photo 平形コネクタはケーブルが下方向。つまりネックストラップで首に掛けると上方向にケーブルが伸びるように向きが配置されている。ここまでやるならリモコンを付けなくても……と思ってしまった。むしろコンパクトな平形→丸形変換アダプタを付属して欲しかった

 もっともこのミュージックシャトルには、ちょっと腑に落ちない点もある。音楽再生の開始を(au Music Playerの起動)待受画面からしか行えない。つまり、メールやWebの利用中には音楽再生を開始できないのだ。例えばメール利用中に何らかの理由で音楽再生を停止したり、誤操作で音楽再生が停止した場合に、待受画面まで戻らないと音楽再生を再開できない。

 誤操作などで、音楽再生が突然開始されることを配慮しているのかも知れないが、使用していてちょっとストレスを感じた部分だ。なお、ここで上げた不満は付属リモコンでの操作時にも当てはまる。

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